【詩】障害

書くことを避けやうとしてゐた
現実から目を逸らさうとしてゐた
障害を障がいと書かうとしてゐた
綺麗なものだけを見てゐたかつた
個性だとかギフトだとか云つて
丸く収めやうとしてゐた
その言葉は苦しみ抜いた
当事者が使ふものであり
部外者が使つて良いものではなかつた
個性なんてゐらない
普通に生きられるのなら
普通に生きたいに 決まつてゐるじやないか