【詩】クラシック

ある人は云ひました
「時代と場所との制限を離れた美はどこにもない
自分がある芸術の作品を悦ぶのは
その作品の生活に対する関係を
自分が発見した時に限るのである」と
わたしはクラシックのことを何も知りませんが
わたしの人間的な本能は
その芸術作品を悦ぶことができます
音楽は数のやうに自然界に存在してをり
人間であるわたしの本能が
その美しさを求めてゐます