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茶湯からの、便り 二
意識をもてばもつほど
こうしなきゃああしなきゃ
どうしたら美しいのか
頭を動かせば動かすほど
身体はロボットのようにギクシャクと動く
朝起きて
ねぼけまなこで頭はまったく動かぬ中
身体が勝手に暖かい飲み物を求めて湯をわかし
ぽけーっとしながら、やかんから湯を注ぐときは
なんともゆるやかにいい余白で淹れられるのに
頭は身体をかたくする
そういえばこの間
コンタクトインプロビゼーションをしたときもそうだった
頭で次はどう動こうかと考えると
頭を動かすと
身体はギクシャクとロボットのようになり
無意識のなかで流れに身を任せると
するすると身体は勝手に動く
無意識に、流れにただ任せているだけで
身体が勝手に動くようになったら
どんなお茶を入れられるようになるんだろう
その日が楽しみだ
ブルーベリーの赤い葉が
枝の先っぽで最後のゆらゆらを楽しんで
ぽっと落ちて
からからと秋の地面をころがるような
ぴゅーぴゅー風吹く11月の夜
濃い金色の三日月が笑っている
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