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赤とんぼ

新美南吉
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青空文庫より、
新美南吉の「赤とんぼ」
を読みました。

《ふわっとあらすじ》

初夏、里山の別荘に東京から
可愛らしいお嬢ちゃんが来ました。
お母さんと、学生さんが一緒です。

赤とんぼは
お嬢ちゃんの被っている
帽子のリボンに止まりました。

お嬢ちゃんは嫌がるどころか
赤とんぼが来てくれたことを
飛び上がって喜びました。

ある日、書生さんが
赤とんぼを捕まえてしまいました。
それを見たお嬢ちゃんは
捕まえてはダメだと怒りました。

お嬢ちゃんは、いつもいつも
赤とんぼの味方をしてくれます。
赤とんぼがかわいくて大好き
なのでした。
夏の間中、お嬢ちゃんと赤とんぼは
とっても仲良しでした。


やがて
鈴虫が鳴く季節になりました。
赤とんぼはいつものように
お嬢ちゃんのいる別荘にきました。
しかし、窓が全部閉まっています。

どうしたのかと思っていると、
玄関からお嬢ちゃんが出てきました。

初めて来た時と同じ
赤いリボンの帽子に
綺麗なお洋服を着ていました。

赤とんぼは
お嬢ちゃんの肩に止まりました。
お嬢ちゃんは赤とんぼを見ると
悲しい顔をして
「東京へ帰るのよ、もうお別れよ。」
と言いました。

赤とんぼも悲しくなりました。

お嬢ちゃんは何べんも振り返りながら
「さようなら。」と言いました。

赤とんぼはススキの穂先に止まり、
今日もお嬢ちゃんを思い出しています。


《語句解説》

書生:学業を修める時期にある者。学生。
つばくら:燕。つばくらめの略。
行水:湯や水をたらいなどに入れ、
   その中で簡単に体の汗などを洗い流すこと。
シャボン:石鹸。
酷い(むごい):無慈悲。残酷。
尾花:ススキの別名。


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音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。

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