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幸福

島崎藤村
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青空文庫より、
島崎藤村の「幸福(しあわせ)」
を読みました。

《ふわっとあらすじ》

幸福が家々を訪ねていきました。
幸福が来たら誰でも喜ぶに違いありません。
それでは、人の本当の心はわかりません。

そこで幸福は、乞食の恰好をして
貧乏と名乗ることにしました。

最初に訪ねた家では
「貧乏はお断りだ」と
戸を強く閉められてしまいました。
飼い犬が激しく吠えたてました。

次に訪ねた家の人も、顔をしかめて
「貧乏はうちじゃたくさんだ」
と言い、深いため息をつきました。
飼っている鶏を貧乏に盗まれないかと
警戒しているようでした。

今度は兎を飼っている家を訪ねました。
そのお家の人は「ああ、貧乏か」
といいましたが、奥からおむすびを
1つ握って渡してくれました。

兎はぐぅぐぅと、
楽しそうに昼寝をしていました。

幸福は、
優しい心の人がいるとわかりましたので、
この兎のお家に
幸福を分けて置いていきました。


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音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。

しんいち情報局(仮)
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