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ボッコボコのけちょんけちょん【レビュー】【Premier League2019/2020第32節】マンチェスター・シティvs リバプール

どーも、あぐおです!

本日のレビューはもちろんこちら!
Premier League2019/2020第32節
マンチェスター・シティvs リバプール

です!


目次
・フォーメーション
・簡単なゲームモデル
・試合内容&解説
・あぐお's Pick up point


フォーメーション

青のチーム:マンチェスター・シティ
赤のチーム:リヴァプール


簡単なゲームモデル

マンチェスター・シティ
ボール保持
→ポゼッション
ネガトラ
→即時奪回
ボール非保持
→4-4-2のブロック
ポジトラ
→カウンター

リヴァプール
ボール保持
→背後、サイド
ネガトラ
→即時奪回
ボール非保持
→4-3-3でのハイプレス
ポジトラ
→ショートカウンター


試合内容&解説

喉から手が出るほど欲しがっていたリーグ優勝を決めたリバプール。
対して、小さくない勝ち点差をつけられて2位に甘んじたシティ。

お互いにモチベーションをどれほど保てるかによって、この試合の様相は変わってくるだろうと思っていましたが、立ち上がりから、その心配も吹き飛びました。

前半
後ろからビルドアップを行うシティに対して、相変わらずのハイプレスを行うリバプール。

シティは2ボランチをフィルミーノの横に置き、パスコースを増やしておきましたので、比較的ここには通りますが、その背後から、ワイナルドゥムをはじめ、ヘンダーソンも前をむかせないようにプレスをかけてきます。
リバプールの両WGが外→内でプレスをかけるため、シティとしては2ボランチを活用するか、直接上を通してSBに通すかが求められます。
ただ、この試合を通じて、SBへの直接のボールは、勇気を持ってリバプールの両SBが出てくるので、なかなか綺麗な形でボールを持つことができませんでした。

パスが弱くなったり、ミスをしたりでピンチを迎えることもあるシティですが、前線4枚に対して良い形でボールを供給することも少なくありませんでした。
特に、やはり普段よりも集中力を欠いているのか、セカンドボールをリバプールではなくシティが拾うことも多く、回収してすぐに中盤の背後で待つスターリングや、デブライネ、フォーデン、ジェズスといった前線に繋げていました。

とはいえ、やはりいつものように5枚を前線で並べることは叶いませんので、有効な攻撃に繋げにくいシーンもありましたが、そこは質で補いました。

リバプールを見て疑問に思っていたのは、ワイナルドゥムのプレッシングの仕方です。

後ろからのビルドアップに加わるギュンドアンに対してプレスをかけ、その後ギュンドアンがバックパスを選択すると、二度追い、三度追い、持ち場を離れすぎてしまう印象がありました。
もちろん、連動して、意図を持って動けるならいいのですが、追い越された3トップの反応は「?」という感じでしたので、あれでは1人ゲーゲンプレスになってしまっている気がします。

気持ちが前に前に、というのは嫌いではないのですが、この試合、リバプールはセカンドをいつものように拾えないことも理由ではあるものの、中盤と守備ラインのギャップを使われてしまうことが多かったです。
そのため、サイドで前向きにボールを受けた相手がいれば、いつもならWGやIHも戻ってきて、なるべく2vs1を作り出しているのですが、この試合はそのように囲い込むシーンはあまり見受けられませんでした。

また、もう一つの疑問は、なぜメンディに対しても同じようなプレッシングをしたのか。です。
私が監督であれば、明らかにビルドアップの穴であるメンディにボールを経由させて、そこではめてカウンター、というのを考えるのですが、リバプールはいつものように、SBへのコースを切り内側を経由させて奪う形を採用しました。
もちろん、内側で奪えば、カウンターの威力は膨れ上がるのですが、実際この試合ではロドリとギュンドアンが完璧とまではいかなくとも、非常によく働いてくれたために、なかなか奪えきれず、釣り出されて背後を取られるシーンも多かったです。
なので、中切りして外回りのビルドアップを強制すれば…と思いました。

ただ、口で言うのはすごく簡単なので笑
シーズン通して行ってきたプレッシングをやめてまで、メンディでくるかジンチェンコでくるかはっきりしないのに準備をすることはリスクですし、内で取りきれるという自信があるからこそ優勝できたわけだと思うので、そこは変えない点なのでしょう。
ミナミーノもこのプレッシングの形に慣れていければいいですね!

後半
前半で3-0となってしまったため、意気消沈気味のリバプール。
低調なゴメスに代わり、チェンバレンがピッチに立ちます。ファビーニョをCBにすることで、後ろからにはなりますが、ボールの出し手も結果的に増えるのではないかと予想。

シティは、独力でシュートまで持ち込めるシーンも見受けられ、前半に引き続き、リバプールの中盤の背後をうまく使えていました。

追加点を取ることも大切ですが、なによりも失点0にこだわっていたであろうシティ。
ペップの考えは「3点奪われても4点取る」ではなく「4点取って無失点」ですので笑

そこで気をつけていた点を簡単にまとめると以下の通り。

・背後のボールに対してはしっかりバックする。もしSBが間に合わず、CBが釣り出された場合は、しっかりとCBのカバーにSBがいく。(特にウォーカーとエリックガルシア)

・高い位置でリバプールのSBにボールを持たれたら、しっかりとSHがバックする。無理でも、しっかりと前に立ち、いいクロスをあげさせない。そもそも、ロングボールを出されると感じたらすぐにスライドして、受けるタイミングでできるだけ寄せておく。

・PA内、PA付近でファールをしない。リバプールはファールを狙ってくることがわかっているので、無理に足を出さず我慢する。

・リスクを冒してまで繋げない。厳しいと思ったら、相手を引き寄せてからロングボールに逃げる。いい状態なら、繋げてカウンターに移行する。

こんな感じですね!
シティはさらに追加点をあげて4-0にしました。もし、マフレズのも認められていれば5-0になっていたのに…!

ただそれよりも、高い攻撃力を誇るリバプールに対して、しっかりと無失点で勝利をあげたことは非常に良いことだと思われます。


あぐお's Pick up point

今回取り上げるポイントはこちら!
ウォーカーの立ち位置です!

彼はそもそも、圧倒的フィジカルを持つプレミア屈指のSBなのですが、ペップの指導を受け、マルチタスクを握れるSBになりましたね!

もう少しクロスの精度をどうにかしてくれれば、、とも思うのですが、そこは頑張って目を瞑りましょう笑

さて、私は昨日「SB対決」ではなく「SBの立ち位置」に注目していただくよう、noteの記事にて書かせていただきました。

特に、いつもと異なるウォーカーの立ち位置には興味深いものがありましたね!

普段であれば、相手を押し込んでいる間のウォーカーの立ち位置は偽SBになるか、3バックの一角になるかです。

しかし、この試合では、オーソドックスなSBのようにサイドに立っていました。

おそらく、これはフォーデンの位置も関係してくるのでしょう。
シティは大外のレーンに2人以上の選手が留まりビルドアップすることを好みません。理由としては、パスが外回りになり、いわゆるU字になるのを避けるためだと思われます。
フォーデンが中に入っていくために、外側でピン留めする役割をウォーカーが引き受けていた故に、この位置を取っていた、ということですね。

もちろん、周囲の選手との兼ね合いだけでなく、メリットもしっかりあります。
毎度のことながらリバプールのプレッシングは非常にキツいので、いかにプレッシングの頭を通すかは一つテーマなわけです。
そこで、サイドにフリーで(といってもリバプールのSBは出てくるのですが)受けられる選手を置くためにも、この位置をウォーカーに取らせていたのでしょう。
メンディに対しても頭越しのパスを通すシーンが見受けられましたね!
もし、五分五分になったとしても、ヘディングも強いため、入れ替わるような形でのカウンターもありません。
危険な位置で取られるよりは、SBに出してもし寄せられても競り勝ち、釣り出したスペースを利用するということができますしね!

また、3バックの右に配置するのはリスクが高いということも挙げられます。
もし3バックにしてしまえば、リバプールの3トップのプレスを真っ直ぐ受けることになり、ロストの可能性が格段に上がってしまうからです。
もちろん、同数で外すことができれば、より背後でチャンスを演出できますが、得策とはいえないでしょう。


総評

最高!勝ったぜ!!という試合でしたね笑
リバプールに対して強い苦手意識をもつシティですが、今日の試合が少しでも苦手を払拭することにつながればと思います。
また、フォーデンやエリックガルシアという次の世代の選手たちが少しずつ食い込んできて、なおかつ遜色なくプレーできているので、ペップ4年のサイクルとかいう不要なジンクスをぶち壊してやってほしいところです!

リバプールとしては非常に苦い敗戦になったとは思いますが、優勝も決まっていますし、あとは新戦力をうまくチームに馴染ませていくことが求められると思います。
勝ちきれるシーズンではありましたが、来シーズンはそのあと一歩で勝ってきた部分を修正していかなければならないかもしれませんね!


さてさて、ここにはあげきれない名シーンがいくつもあります。。

ギュンドアンの3人くらいに囲まれながらターンしてしまう技術
ギュンドアンのあれほどの猛プレスを受けてもなおボールを受け続ける勇気と自信
ギュンドアンの猛プレッシングを頭越しに通す技術

ギュンドアンばっかですね笑笑
別にギュンドアン信者ではないのですが、問答無用でギュンドアンを批判するのはやや疑問ですので、少しずつ掌を返してあげましょう!

他にも、得点シーンの分析や、メンディの復調?などもっともっとお話ししたいのですが、それはまた別の機会に。


以上で、レビューはおわりです!
読んでいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!
ではまた!



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