📚LINE Botの操作性が良くなるMessaging APIの機能紹介／書籍執筆の企画について／TOU 4学期の履修科目

Agrifeel-Diary@おおさき

2023年12月23日 11:23

2023年12月23日、土曜日。
ここではおおさきの趣味と学びの記録や、開発・執筆作業の進捗について書いています。

今日は、午後から基本情報技術者試験を受けにいきます。約1ヶ月の勉強時間でしたが、幅広い範囲の基礎知識が学べて楽しかったです。そんななかで今週は技術書執筆に向けて考えを整理していたので、本記事ではそのあたりのお話をします。

ここまでの記録はマガジンにまとめています。

LINE botの操作性が良くなるMessaging APIの機能紹介

開発のお話。僕はLINE Messaging APIを使ってLINE Botをいくつか制作しているのですが、このAPIには便利な機能がたくさんあります。

Messaging APIについてはこちら。

ここで紹介するのは、僕が使ったことのある機能の中から、実装の手間に対して見た目が格段に良くなったり、ユーザーの操作性が上がると感じているものを、僕セレクトで3つほど紹介します。

リッチメニュー

まずは、みんな大好き「リッチメニュー」です。これはおそらく一番人気で、情報も多く出ていますね。

リッチメニューとは、トーク画面の下部のキーボード入力部分に表示されるメニューのことです。

僕は残念ながらデザイン性が皆無なので、こんな文字だけのシンプルな感じになってますが…フリー素材を使ったりCanvaで作ったりすれば、いくらでもデザインにこだわることができます。

実際にリッチメニューを作る際には、APIを使うよりもLINE Official Account ManagerでWeb上で作っちゃうのが断然ラクです。その場合は最大2500×1686ピクセルの画像で6個（2×3）のメニューを配置することができます。

よりデザイン性を重視…たとえばイラストの中でタップできる場所をピクセル単位で自由に指定したり、プログラムでリッチメニューの切り替え・出現を制御したりしたい場合が出てきたら、APIを使うと良いかもしれません。

テンプレートメッセージ

次に紹介したいのは「テンプレートメッセージ」です。

テンプレートメッセージは、テキストや画像とともにユーザーが選択できるボタン付きのメッセージを送ることができる機能です。

テンプレートメッセージには「ボタンテンプレート」「確認テンプレート」「カルーセルテンプレート」「画像カルーセルテンプレート」の4種類があり、それぞれで画像の有無や送るテンプレート数に違いがあります。上記の画像で使っているのは「ボタンテンプレート」です。

これはユーザーにとってなかなか視覚的にもインパクトがあるし、LINEのUI/UXが存分に生かされる機能だと思います。ユーザーが選択肢のボタンをタップすると、それに対応したアクション（メッセージやWebサイトのURLを返したり）する仕組みなんかを作ることができます。

クイックリプライ

最後に紹介したい便利な機能は「クイックリプライ」です。

クイックリプライは、メッセージと同時にユーザーが返信するためのボタンをトーク画面の下部に表示することができる機能です。

自作の「共同機械の作業日報LINE Bot」
ユーザーの入力確認をクイックリプライで

上記の画像はユーザーの入力確認として「はい」「いいえ」の選択肢を表示させています。選択肢のボタンをタップするとそれに対応するアクションを返すような機能を作ることができるのは、先ほどのテンプレートメッセージと同じです。

ですがクイックリプライの特徴は、テンプレートメッセージよりも簡素で選択肢がトーク履歴に残らないことです。視覚的に邪魔にならないように選択肢をユーザーに送る場合に役に立つ機能だと思います。

また、どうやらクイックリプライ専用のアクションがいくつか用意されているようですね。例えば、スマホのカメラ機能を使ったりするとか。

（番外編）Flex Message

これは番外編となりますが、Flex Messageという自由にデザインできるメッセージを送ることができる機能もあります。

これは確かに使いこなせると、ワンランク上のUIを作ることができそうです。ですが僕がLINE Botに求める機能としてはテンプレートメッセージで事足りているので、デザインを作る一手間がかかるこのFlex Messageは実は使ったことがないんです。

LINE Botで実現したい目的にもよるとは思いますが、デザインが得意だったり苦にならない方は、色々とカスタマイズできるFlexMessageは良いかもしれません。Flex Message Simulatorというのも公式で用意されているので、気になる方は触ってみてください。

書籍執筆の企画について：途中経過

執筆のお話。以前の記事（📚002）で12月中に企画書を出したいと書いていましたが、うだうだしているうちに年を越しちゃいそうです。

農業現場で運用している作業日報LINEbotをネタに執筆を考えています。先ほど紹介したような機能を使って、ユーザーが使いたくなるインタラクティブなLINE botの具体的な実装方法を学べる書籍にしたいな、と考えいます。

コンセプトとターゲット（案）

あらためて書籍のコンセプトは「GASでLINE Bot制作に取り組んでいるプログラミング学習者が、APIについてもう一歩学んで、ユーザーライクな仕組みを実装できるようになる！」というものを考えています。

書籍のターゲットは、次のような方を想定しています。

既にGASで何らかのLINE Botを作ったことがある人
ユーザーが触りたくなるインタラクティブなLINE Botを制作したい人
Messaging APIのメッセージやアクションについて理解を深めたい人

全くのプログラミング初心者向けではありません。それよりは、GASの基本文法を学んでLINE Bot制作にチャレンジしている方が中級レベルにステップアップする、その通過点をフォローするような書籍が書けたら良いな、なんて思っています。

というのも、僕が実際にGASで作業日報を入力するLINE Botを制作しているときに、ユーザーからの情報をインタラクティブに、そしてストレスなく入力してもらえるにはどう実装したらよいか試行錯誤していました。

こういった情報は調べれば出てきますが、GASでの実装ではなかったり、もっとAPIを理解できている上級者向けの内容だったりして、一貫してまとまっていないんですよね。

そういった部分を一冊にまとめることで、「LINE Botの使い勝手を良くしてもっとユーザーに使ってもらいたい！」と思っているプログラミング学習者の方に役立ててもらえるのではないかな？と考えています。

扱う技術と内容・構成（案）

書籍の中で扱う技術は、ノンプログラマーに優しいGASとGoogleスプレッドシートを使います。

内容については、LINE Messagin APIのドキュメントを読んでコードに変換するやり方を学びながら、前項で紹介したような便利機能を組み合わせて、インタラクティブなLINE Botを実装するやり方を学べるような構成にしたいです。

以下は現時点での構成案です。

まずはAPIについて
- APIの基礎
- GASでAPIを叩くやり方
- APIドキュメントの読み方
基本のメッセージ送信方法をおさらい
- ブロードキャストメッセージ
- プッシュメッセージ
- 応答メッセージ
メッセージタイプとクイックリプライの活用
- メッセージタイプを使いこなす
- テンプレートメッセージ
- クイックリプライ
アクションオブジェクトを理解しよう
- メッセージアクション
- URIアクション
- ポストバックアクション
- 日時選択アクション
インタラクティブな機能を実装しよう
- 友だち登録時にユーザーIDを取得、ユーザー名と紐付ける
- ユーザーから受け取ったデータをスプレッドシートに保存する
- ユーザーの返答に応じて次のアクションを返す

こんなところかなあ…。気持ち的にはもうちょっと削りたい一方で、LINE Botの導入方法に全く触れないのもいかがなものか、という迷いはあります。

この記事を読んでくださっている方、もし興味のあるテーマがあれば、ぜひ教えてくださいね。

TOU 4学期の履修科目とスケジュール

先日22日（金）から、4学期の授業配信がスタートしました。科目数が少ないとはいえ、また忙しくなりますね。

僕が4学期に科目等履修生として受講する科目は、次の3つです。

ハードウェア総論Ⅱ
デザイン思考概論
統計学入門

冬の時期は時間の融通が利くこともあり、演習寄りの科目を選んで履修しています（後ろの２つ）。

デザイン思考概論は、情マネの必修科目です。なんだか他の受講生の方とコミュニケーションをとる課題があると事前情報を得ていたので、正科生になる前の余裕があるうちにクリアしておこうと。

また統計学入門は、教養科目なので卒業要件の専門単位にはカウントできませんが、一度腰を据えて学んでおきたい内容だったので履修することにしました。

4学期の授業配信は12月22日(金)からスタート、単位認定試験が年をまたいで2月16日(金)〜2月26日(月)、成績発表が3月6日(水)になります。

雑記

今年ももう残すところあと一週間ほどになりましたね。

僕は本業の方で外出する行事も落ち着き、先週には事務仕事の目処がついてひとつ不安要素がなくなったので、追い込みをかけるかのように今年のやり残しを消化しています。笑

では、準備して午後からの試験に行ってきます！

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