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慶應義塾大学SDMチームがシェムリアップへ

スオスダイ、中の人です。

いつも弊社のことを全力でサポートくださっている慶應義塾大学、神武 直彦教授率いる「慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM ,System Design and Management)」のメンバーがシェムリアップまでお越しくださいました。

SDMチームとの取り組みは、2018年11月のこちらの記事にも書かれております。

抜粋)例えばAgribuddy Ltd.(アグリバディ)という企業は、カンボジアとインドで農家からの様々なデータを集約することで農家の「信用力」とし、農家が銀行からお金を借りられるようにするサービスを提供しています。
それぞれの地域のとりまとめ的な立場の人にスマートフォンを介して、各地域の農家の方の家族構成や耕作している作物、収穫状況などのデータを送ってもらいます。そうして送って頂くデータに対し、その分のポイントを付与するという仕組みです。データを送る人は、そのポイントに応じて農薬や農機具などと交換することができ、それを地元の農家の方にも提供できるという仕組みです。
しかし、スマートフォンで集めたデータだけだと、各農家が耕作を行っている農地の状況であったり、水資源やマーケットからの距離、自然災害のリスクなど空間的・時間的なデータを得ることが困難かつ限定的です。
そのため、そのようなデータは地球観測衛星のデータによって実現できるのではないかということから、共に取り組みを始めています。内閣府から資金を頂いて、日本の企業数社と実現可能性の検討を実施し、現在はAgribuddy Ltd.の事業の一環で共同プロジェクトとして進めています。

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普段研究室でみて観察している「数値」と「目標」の差異、それはどこから生じるのか。それは実際に現場に言って検証するのが一番納得がいく。

神武教授のFBコメントを転載いたします。

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【Systematic Fieldwork for Small-scale Farmers】
小規模農家がもっと豊かになるような農業・融資・保険のシステムを実現したいと奮闘されている Kengo Kitaura さんに 福原 正大 さんのご紹介で出会い、そこからいろんな人や組織の共感得て進めてきているプロジェクト。普段はスマートフォンや人工衛星のデータで把握をしている彼らの生活を実際にフィールドワークで検証し、システムデザインにつなげます。アンコールワットで有名なシェムリアップから車で数時間。貧しくないわけではない人たちですが、会うと元気をもらいます。宇宙の仕事をするからには地球をもっと知らないとね、って思います。彼らは僕らが用意したデザインリサーチ のプロセスやツールに頑張って適用しようとしてくれます。確かに教育的なリテラシーのギャップは大きいですが、彼らの生活はもっと良くなるはず。Agribuddyスタッフと大学生の二足の草鞋で頑張っている Sinorn Thang さんが通訳など休日返上でフル稼働してくれました。カンボジア、ザンビア、タイ、アメリカ、日本のエッセンスを融合した対話はとても多様で楽しいです。特に、子供たちのキラキラな眼差しが心に刺さります。今週末は北浦さんがとんぼ返りで東京に戻って来て下さり、未来メディアキャンプで一緒します。ラボの学生 Naomi M Simumba さんの博士研究にも関連するので、この取り組み、これから加速していきます。

※応募はすでに締め切っております。

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特にアジアの場合、地上のインフラが整っていないところが多いので、宇宙テクノロジーや衛星データによってそれらを補完することができます。また、地上のインフラが整っていなくても、実現可能なサービスも数多くありますので、各国の多様な社会課題の解決にも貢献することもできると思います。また、俯瞰した情報を得ることができるのも衛星データの強みです。

最近、漫画「宇宙兄弟」を読んで宇宙に想いを馳せているのですが、こんな身近でも「宇宙テクノロジー」は人々を幸せにできる可能性があるんだ!と知って、とてもワクワクしている中の人です!

宇宙の仕事は、まずは地球から!ですね。

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