見出し画像

インターン生の声【Field Trip Day2,3】

こんにちは、インターンのジュンです。投稿が遅くなりましたが、一昨日、昨日のField tripの様子をレポートしたいと思います。

Day2

一昨日は、慶應チームとは別行動でタイとの国境にあるOddar Meanchey州にCrop tradingのスタッフに会いに行きました。シェムリアップからはタクシーで行ったのですが、5人乗りの車に7人が無理矢理詰め込まれ2時間半。乗った10秒後には別の交通手段を取れば良かったと後悔しました。

画像1

Oddar Meanchey州では現在米の収穫が行われており、Crop tradingやLogisticのスタッフが付きっきりで精米業者への米の流通の面倒を見ています。カンボジアでは8月から米の収穫が始まりますが、上記の部署のスタッフは月毎に一つずつ州を回っています。つまり4カ月間、出張続きの相当忙しい期間が続きます。なぜこれほどまで忙しくなるのか。Crop tradingスタッフのSophakに話を聞き、その理由が明らかになります。
収穫された米はトラックに積まれますが、積む直前に米のクオリティをチェックしグレードをつけます。そしてそのグレードを元に農家からの買取価格が決定されます。このクオリティチェックができるのは、現在AgribuddyではSophak一人なのです。Agribuddyは農家から買った米を最終的に精米業者に売るわけですから、このクオリティチェックは非常に大事な工程です。また、収穫前にAgribuddyが農家と買取契約を結ぶ時も同様のチェックがあります。現状、全ての州でのクオリティチェックが必要な場面でSophakがいなければならないことが彼を多忙にさせています。
Sophakは、「少しずつMentorに米の質の見方を教えて、自分がいなくてもチェックできるようにする」と言っていました。しかし、チェックの仕方を聞いていると、数字の基準はあるものの彼自身の目分量で判断されているようにも思えたため、果たしてMentorができるようになるのか少し不安です。

画像2

Day3

昨日は慶應チームに同行しKampong Thom州のMentor, Buddy, 農家を訪れました。午前と午後に一件ずつ、Buddyの家に農家とMentorも集まりインタビューを行いました。

画像3

今回のインタビューで感じたのは、Mentor, Buddy, 農家が非常に密に連絡を取り合っているということです。Mentor, Buddy間のミーティングは週5回の頻度で行われ、Buddyは農家を毎日訪問すると言っていましした。お互いの情報を常に報告しあい、もし何か問題が起きても家が比較的近いためすぐに駆けつけることができる、とのことです。またこの村では、もともと24人のBuddyがいましたが、水不足により現在12人のBuddyとその下の農家しか稼働していません。しかし、稼働していない残りの12人のBuddyとも今も連絡を取り続け、いつでも農作業が再開できるようになっていると言っていました。
続いて、Agribuddyの問題点についての話になりましたが、これはDay1の農家同様、他のマイクロファイナンス機関に比べ、Agribuddyは申請〜審査〜ローン振込までの時間がかかると言っていました。さらにこの村では頼んだ肥料が届くのも遅い時があり、農作業を中断せざるを得ないことがあるとも言っていました。やはり、銀行から直接お金が行くのか、Agribuddyが介するのかでお金が農家の元に届く時間が違うようです。それでも、Agribuddyに登録をし続けている理由としては、他の機関はただお金を貸してくれるだけだが、Agribuddyは選別された良い資材も提供し、マーケットも見つけてくれるからです。
農家の満足、不満がどこにあるのかを知る貴重な機会となりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?