農業×ビジネス② ラクマで野菜が買える?
以前、楽天が農業にチャレンジしていることに触れました。
記事はこちら。
そんな楽天が、なんと他のサービスでも農業に大きく貢献してるとのこと。
そのサービスとは「ラクマ」です!
「ラクマ」といえば、楽天が運営するフリマアプリで、不要品などを出品したり、購入することができるサービスです。
近年、利用者増えているサービスで、競合ではメルカリなどがあります。
そんなフリマアプリ「ラクマ」で、なんと野菜や果物、お米などが買えるというのです。そして流通量も年々増加しているそうです。
既に、様々な流通経路がある中でなぜ「ラクマ」なのでしょうか?
そもそも「ラクマ」を使っている農家の方は大規模農家ではありません。
大規模農家であれば生産量が安定しており、JA等で販売が可能だからです。
中規模農家も、近年増えてきている消費者に直接販売ができる直販サイトがあります。
「ラクマ」を使っているのはそのような大中規模農家ではなく、新規就農者なのです。
なぜ新規就農者が「ラクマ」を利用するのでしょうか。
それは以下のような大きなメリットがあるからです。
①手軽に出品
②少量から出品
③規格外品の出品
まず①手軽に出品から説明していきましょう。
「ラクマ」を使われたことがある方はご存知かもしれませんが、非常に簡単に出品ができます。
出品したい商品をカメラで撮って投稿するだけなので、忙しくても作業の合間や細切れの時間で簡単に出品することができます。
難しい申請や登録、出品まで時間がかかることもありません。
そして次は②少量から出品についてご説明します。
新規就農者にとって、生産量を安定させることは容易ではありません。
そんな時でも少しずつ販路を拡大し、顧客を徐々に増やすことができる「ラクマ」は貴重な販路となります。
その日採れる野菜や果物を出せる分だけ出品できるというのが大きなメリットになるのです。
続いて③規格外品の出品について。
「ラクマ」をみてみると規格外品が多く取引されていることがわかります。
規格外品とは、形や大きさが規定から外れる野菜や果物などのことです。
味や品質は通常商品と変わらないですが、割安に購入できるため消費者には人気で、出品されるとすぐに売れてしまうこともあります。
新規就農者に限らないですが、多くの農家の方にとって規格外品を販売することができる為、廃棄ロス削減を見込めることも大きなメリットでしょう。
農家の方にとっては、これらのような大きなメリットがありますが、消費者にとってもメリットが無ければ意味がありません。
楽天が行ったアンケート調査によると、「期待通りだった」と回答した人が最も多く、続いて「期待を超えるものだった」と答えており、8割以上の方が期待を裏切らない取引ができているようです。
味や価格に非常に満足していることがわかります。
またそれだけではありません。
「ラクマ」では、普段関わることの少ない生産者と直接コミュニケーションを取って取り引きできるという声も多くありました。
「店頭と比較して新鮮。生産者さんの人となりを感じて購入ができる」
「美味しかったし生産者さんとやりとり出来て安心感がある。」
「生産者さんの利益になれば嬉しい」
「生産者の方に直接お礼も言えるし料金もお支払できる」
スーパーマーケットなどでは一方的になってしまう買い物も、「ラクマ」では双方向なコミュニケーションになることが消費者にとって魅力的なんですね。
いかがでしたでしょうか?
新規就農者が自分で作った農作物を売りやすい環境を「ラクマ」がつくるということは、農家が減っていく中、非常に価値のある事業といえるでしょう。
また少量・規格外品の販売ができるということも、廃棄ロス削減に繋がります。
「ラクマ」が農業に大きく貢献しているというお話でした。
また1つ農知識が増えました。
※参考記事
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