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秋の風物詩 軒先彩る干し柿
(2022年10月17日)
ミカン畑の一角に、渋柿が植えてある。剪定をする程度で、防除もしなかったから、今年は実を付けているだろうかー。
10月中旬、秋の種まきもひと段落し、気になっていた柿の収穫に。周囲の草を刈り、巻き付いていたツタを取り除くと、大きな実が結構たくさん! 皮に少し、黒い線は入っているが、むいでしまえば問題ない。まだ、硬い柿は干し柿用。熟したものは、渋が抜けて甘い。天然のジャムによう。朝食のヨーグルトに入れると格別だ。
秋の風物詩 軒先彩る干し柿
10月末になると、祖母や母が柿をむき、軒先につるしていた。我が家の秋の風物詩。つまむと中が柔らかい程度の干し柿もおいしいのだが、かなり硬くなった干し柿は、まさにドライフルーツ。甘みが凝縮して、冷凍しておけばいつまでも保存できる。
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なぜ、干すと甘くなるの?
そもそも、なんで渋さが甘さに変わるのだろう、と子どものころから不思議だった。ググってみると、「渋柿は苦みを感じさせる可溶性のタンニンを含み、この成分が口の中で唾液に溶けるため、渋味を感じる。干し柿は皮を剥くことで、表面に皮膜ができ、果実の細胞が呼吸できなくなり、アセトアルデヒドが生成され、タンニンが不溶化するため、渋さを感じなくなる」という。なるほど。干して、表面が硬くなるのが、渋味を抜く、ポイントなのか。
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紐で吊るすため、へたについている枝は、T字に残して収穫。一つ一つ皮をむき、ひもで二つの柿を結ぶ。そして、カビ対策で熱湯に10秒くぐらせた。あとは、風通しの良い軒先につるし、表面が硬くなるのを待つ。1週間程度したら、軽くもんでやるのが、満遍なく甘くなるコツだという。
「干す」ことでおいしくなる
野菜や果物は「新鮮さ」がうりになってはいるが、こうやって「干す」ことで、おいしくなる食べ物はいろいろある。干し芋もそう。「旬」は瞬く間に過ぎていくが、保存性を高めることで、長期間にわたって作物を楽しめる。砂糖を加えない、天然の甘みはまた格別の味となる。
(あぐりげんき通信)
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