後片付けって大事だなあー
(2022年8月5日)
種を植え、定植し、野菜を育て、収穫する。特に夏野菜は成長が早い。茎葉も実も日に日に大きくなるのが楽しみだ。ただ、それは、野菜作りのサイクルの半分程度だと、一人ですべての作業をするようになって、改めて実感する。
80歳を越える母が、「トマトの収穫が終わったけん、垣を除けないかん」などと、よく、ぼやいていた。昨年から体調を崩し、畑に出ないようになった今も、「後片付け」の大変さをよく口にする。
収穫を終えたスイートコーンを片付けなきゃ!
収穫が終わり、茎と葉だけが残ったスイートコーン畑は、なんだか、物寂しい。カラス対策で張り巡らせていた防鳥ひもを取り外し、支柱を抜いていく。枯れかけた茎を根からおがし、マルチシートをはがす。(はがさずに、そのまま漉き込めば、自然に分解される生分解のシートもあるのだが、かなり、高価なため、手が出せないのです(‘◇’)ゞ)。
なかなかの重労働だが、地味な作業。これから成長する野菜を植え付けるという期待感とは対照的に、終わったものを取り除くのは、気分的にも上がってこない。昔から後片付けが苦手だったなあ。
この過程を経て、苦土石灰や有機肥料、元肥を施して、トラクターで漉き込むと、畑は次の作物を受け入れることができる、平らでふかふかの土地に蘇る。「後片付け」なくしては、野菜作りのサイクルは回らない。国連が提唱するSDGsを体現している、などという高尚なものではないが、昔から、農家は生産サイクルを確立している。
9月にはおいしい大きな実に育ってね
と、後片付けの重要性を自分に言い聞かせつつ、昨日の夕方、スイートコーンの後片付けをした。雨が降る前に作業をしておかないと…、と思いつつ。今年は植え付けの時期を、4~8月まで、1カ月ずつずらして、5回収穫を試している。後片付けした隣では、7月下旬に種まき、8月初めに植え付けた、スイートコーンの苗がすくすくと育っている。
今日は、にわか雨が降っている。9月下旬には、おいしい、大きな実を着けてくれることだろう。
(あぐりげんき通信)
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