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#21 人手不足解消の糸口に業務標準化にあり【農業経営ちょこっとstudy】

こんにちは。
農業経営ブースターアオハルです!

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栽培管理業務を標準化させれば、人手不足も解消できる!

ここ最近、仕事をしているなかで感じること、そのつぶやき記事です。


農業労働力の需給ギャップ

農林水産省が公表している令和3年度「全国キャリア教育・就職ガイダンス」資料によると、農林漁業分野の有効求人倍率は1.30倍です。
これは、全産業平均の1.01倍を大きく上回っています。つまり、人材の需要が供給を超えている状況です。
このように、労働力不足は顕在化しています。また、基幹的農業従事者の年齢構成もまた深刻な問題です。具体的には、65歳以上が69.6%を占め、49歳以下は10.8%のみと、大幅な偏りがみられます(2020年2月1日時点)。60歳を超える農業従事者の引退が進めば、人手不足はさらに加速することが見込まれます。


農業の人手不足の原因

人手不足が問題の農業ですが、その背景には複数の複雑な要因が存在します。

  • 高齢化の進行と後継者不足

  • 若者の農業離れ

  • 報酬面、労働条件に対する不満

高齢化の進行と後継者不足

高齢化の進行は農業が人手不足を引き起こす大きな原因の1つです。農業の高齢化に関しては1970年代から指摘され、重労働である農作業を継続することが難しくなってきています。
また、後継者不足も高齢化と密接に関連しています。現役の農業従事者が退職する際に、彼らの後を継ぐ若い世代が不足しています。実際に、2020年農林業センサスによると、7割を超える経営体が後継者を確保できていません。

若者の農業離れ

若者の農業離れも、人手不足の一員です。さらに深掘りすると、若者が農業から離れる主な理由としては、就農に(初期、運用ともに)費用がかかる一方で、安定した収入が保証されないことが挙げられます。また、夏の暑さや冬の寒さといった環境下や、休日も不定期といった労働条件も、若者を農業から遠ざけているかもしれません。

報酬面、労働環境に対する不満

若者の農業離れとも重なりますが、報酬面や労働条件に対する不満を理由に離職される人は一定数います。
天候や市場での価格変動、生産量の不確実性などの外部要因に収入が影響すれば、働く人たちが不安になることもあるでしょう。また、労働環境も離農の原因に挙げられます。暑さ、寒さが厳しい時期はどうしても身体的な負担が大きくなります。しんどい、過酷だと一度ネガティブな思考に陥ってしまうと、そこから抜け出すのはなかなか難しいでしょう。その結果、農業を続けることを諦めるようになります。

今後、農業で働ける人は?

スマート農業、ロボット導入などで省力化は一定程度進むでしょう。ただそれでもまだ労働集約の業務は残ると考えています。

では、その業務を誰が担えるかといえば、
・外国人材
・障がい者
・主婦
あたりになってくると見ています。

流行り(?)の言葉で言えば、ダイバーシティな人材が集まる職場環境を実現することで、人手不足を解消できるわけです。

障がい者を受けている農業経営体は、全体の0.38%とほぼ受け入れていない状況といえます。

農福連携をめぐる情勢 農水省 令和6年10月

働くための壁を越えるには

労働力として期待されるそれぞれの主体に不得意とするものがあります。
・外国人材 → 日本語でのコミュニケーション
・障がい者 → 障がい程度により、作業ができる、できない
・主婦 → 働く時間帯、曜日に制約あり

この壁を越えるためには冒頭の結論で言った、栽培管理業務の「標準化」が1つの鍵となってきます。(他にも鍵はあります)

誰にでも、わかりやすく、簡単な作業への落とし込み

作業を複合で同時に行うのではなく、作業を細かく分解して、それぞれのスキルに合わせて作業できるようにすることです。
さらに言えば、100点を目指すのではなく、70点の及第点を目指す管理とすることで可能となってきます。

100点を目指すと作業適期がごく短い期間に限られたり、その作業品質が必要以上に高いものを求められます。100点を目指すこと自体は否定はしませんが、それこそ対応できる人材が限られることになります。

次のポイントは「マネジメント」

上述したように、70点で良しとするマインドへの切り替えとともに、日々の栽培管理の標準化を進めます。
標準化を進めることで、受け入れられる人材の幅・層が広がりますので、マンパワーとしては満たされてきます。

その一方で、大変になるのがマネジメントです。
作業管理項目、作業ボリューム、作業時期に対し、誰が、いつ、やるのか作業進捗に合わせての日々の計画の見通し。業務を考えるだけでゾッとします笑。
実はこれ、私が今、目下取り組んでいるものでもあります。まだまだ試行錯誤は続きますが、1つの型を作り上げたい、作り上げねばならないと考えています。
何か共有できるものがあれば、また記事にしたいと思います。


今回も最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました!
また!


農業経営ブースター / アオハルは、
高い目標に向けて突っ走る農家の伴走支援とか、
(農業生産はできません!)
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