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#5 計画をつくることの意味を考えてみよう【農業経営ちょこっとstudy】

こんにちは。
農業経営ブースターアオハルです!

このnoteは主に農家農業経営者向け
農業経営にちょっと役立つtipsや、
農業に関する情報を中心にお届けします!
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https://note.com/agri_aoharu/n/n01f18ebea345



このnoteの結論はこちら!
「まずは人件費予算をつくってみよう」


そもそも予算って

改めて予算について考えてみよう。

企業の一定期間における収入と支出の計画を数値化したもの

辞書的定義はこんな感じで、売上予算、経費予算、
原価予算みたいな感じで、XXXX予算みたいなものがあります。

きょうはこの予算(計画)について取り上げます。
農業で言えば、1作の作付を考えて、
いくらの売上を目標とし、経費をどこまでかけられて、
利益をいくら残すことを計画するか、になります。

作る意味あるの?コスパ悪?

計画づくり、予算づくりって面倒くさいじゃん。
農業は天気や気候、不確定な要素が多いから、
計画を立てて見ても、結局は無駄になるでしょ。

そんな声が聞こえてきそうです。

アオハルもその気持ち、理解できる部分はあります。

が、それでも計画をつくりましょう、と言います。

予算・計画をつくることの意味

予算や計画ができると、どんな嬉しいことがあるでしょうか。
そこに目的、意味があると思います。

アオハルの考える3点です。

自社のリソースを大事に使える
コミュニケーションが断然取りやすくなる
実現可能性が高められる

自社のリソースを大事に使える

小規模な農業経営ほど、自由に使える資源が少ないです。
だからこそ、その資源を有効的に活用できるようにする必要があります。A→Bという作業の依存関係を、感覚でしか理解できていないと、
無駄が生じやすいのが農作業です。
事前に作業全体を俯瞰で見て、予算組・計画組を進めることで、
手戻りや重複をなくすことができます。

コミュニケーションが断然取りやすくなる

パートさんに作業をお願いする場合、
いつにどんな作業をするのかが
見える化されていれば、
説明や確認の時間が圧倒的に減ります。

また、外部の金融機関からの融資についても
もちろん計画が組まれていて、説明できる
状態であるからこそ、話が前進します。

実現可能性が高められる

これは予算・計画を立てる時に
潜在的なリスクを発見しやすくなること
がまずあります。

ただ、それよりも進捗を確認した時に
ビハインドしている時にリカバーを考えること
ができるようになることが大きいと考えます。

そもそも予算や計画がないと、
今の自分がどこにいるのかも
判断することが難しくなります。

当初の予算や計画通りにいかないことは
農業に限らず、いろんな事業において常であり、
そこからどうするか、知恵を絞るようになることが
大きな効果だと考えます。


さて、とはいえ、いきなり全ての予算を作ることは
現実的ではないかと思います。

そこで、アオハルはまず、人件費予算をつくる
ことをオススメしています。

売上予算は、収穫量×販売単価です。
契約栽培をのぞき、販売単価はどうしても
世の中の市況に影響を受けてしまい、
自分で何とかしにくいものです。

一方、人件費予算は農家自身で比較的
コントロールしやすい経費になります。
人件費を抑制するために、
自分の作業時間を増やしましょう、
ということではありません。念の為。

過去の人件費がわかればそれをベースに作ってみる、
でも良いですし、
栽培ステージ別の作業項目と作業時間数を積み上げる
でも良いと思います。

最初は、どれだけ粗くても良いので、
まずは作ってみましょう!


人件費予算、つくってみた

アオハルも支援先で人件費予算を、今作からつくるようにしました。

今作がスタートして、まだ1ヶ月も経過してませんが、
ここまでのに実感した効果を2点、共有します。

1 人件費内におさめようと、行動が変化した

今作は、8月下旬定植。
9/9現在、品種ごとで想定していなかった生育スピード差や、
運命面でもイレギュラーも発生していました。
これまでなら、すぐに残業や追加シフト依頼を
パートさんにしていました。

マネージャーであるアオハルは、
ある意味、自分が楽である方法、
残業などをパートさんにお願いしてました。

ただ勤務時間中の質を上げてもらわなければ
同じ人件費で作業を間に合わせられません。

相手に変化を促すこと、また一般的に正社員より
成長志向が弱いパートさんに、その辺りを求めることに
抵抗を感じていたことが正直です。
ただそんなこと言ってられません。

各人に対し、作業生産性(1株あたりN秒)の目標を
まずは理解してもらい、その時間で努力してもらうように
なったことが1つの変化です。

2 栽培管理100点理想主義に「妥協」を求めやすくなった

良いことでもあるんですが、栽培管理作業に100点を
求める方がパートさんにいます。

ただ100点を求めるがゆえ、作業はバカ丁寧となり、
時間が非常にかかります。
もっと雑で良いので、パパッと作業をどんどん
進めて欲しいことはこれまでも話しているものの、
変わっていただけなかったです。

ただ期初に、人件費予算とその背景目的を説明し、
1列を30分で終えられるように時間配分してやってほしいと伝えると、
少しずつではありますが、これまでよりも時間を意識して
作業をしていただけるようになってきました。

現時点の実感はこの2点ですが、これからも予算の効用は
感じられると思います。
また、どこかで共有させていただきます。

まとめ

・自社のリソースを大事に使える、コミュニケーションが断然取りやすくなる、実現可能性が高められる メリットから予算・計画を作ってみよう
・人件費予算を粗くて良いので作ってみよう
・予算があることで、自分の行動が自然と変わる

今回も最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました!
また!


農業経営ブースター / アオハルは、
高い目標に向けて突っ走る農家の伴走支援とか、
(農業生産はできません!)
農業スクール事業とか、講師や教本作りみたいな先生業
もたまにやってます。

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