農業を学ぶ、世界を知る一歩
かなり前なのですが、4月30日に常総市の方に常総農業ツアーを企画していただきました。
本当に!ありがたいです!
こんな大学生の僕らにわざわざゴールデンウィークを費やして案内してくれるなんて…
そういう人になりたいです。
さて!茨城県は常総市、皆さんは記憶にも新しいかもしれないです。今から3年前の豪雨による鬼怒川氾濫。しかし、あれから復興も進み、僕らが出会った農家さんたちは生き生きとしていました!
豊富な水資源は同時に自然の猛威を振るう時もあります。治水は人間vs自然の構造がよく浮き上がっているでしょう。自然とはうまく付き合って行く。それが一番だと僕は思っています。
さて!さて! ここは水田です!(知ってます)
昭和のことですが、常総市はうまく田を区切り、効率よく農業が出来るような仕組みを作りました。それがこの水田です。
決して、途中曲がったり、歪んだりはしていませんね。これがとっても画期的だったのです。
綺麗な四角をコンクリートで作ることで無駄な労力(特に手植えなど)の部分を省くことができます。
ちなみに、歪んだりしていると機械ではうまくいかないため手植えする場合などもあります。
東京の米はこのような効率化によって支えられていたのがよく分かります。
これは田植え機です。 これでガーーーって田植えをしてしまいます。僕もこんなにでかいのは初めてみましたが、意外と早い!!
田植えとかはたから見てると呑気そうだな、なんて思うかもしれませんが、違います笑
生で見るとそのスピード感に圧巻されると思いますよ笑
こんな感じでバーって植えていきます。
ほら、区画が綺麗でしょ?
これも全て1971年の県営の圃場整備事業によるものです。
ほ場整備事業は、ほ場の大区画化や農道の整備、用水路・排水路の整備を総合的に実施するとともに、農作業をしやすくするように土地の再配置をする「換地」という手法を取り入れ、分散している農地を集団化することにより、 効率的な営農が可能となることを目的としています。
本県においては、昭和38年の事業創設以降、現在の経営体育成基盤整備事業となるまで、農業を取り巻く状況の変化やその時々の農政の課題に即した形で、農業生産基盤の整備を展開してきており、これまでの水田の整備率は平成18年度末で77%となっています。--HP『いばらきの農村発見』より
しかし、現在みなさんが知っている通り、農業従事者数の減少が言われています。それは、常総市でも同じです。水田を管理する人の人数もへり、一人ひとりが所有する水田の大きさが広がったということです。
しかし、昭和に整備された圃場は、当時の従事者数に合わせています(当時最大の効率であったということでしょう)。
現在、所有する水田の数が多いのに、それが一つの圃場にならないという現実があります。つまり、現在に見合った効率化ができていないということです。 単に広げればいいと思うかもしれないです。
しかし、圃場整備には大きなお金がかかります。また、土地の所有が異なる(一つ飛ばして自分の圃場がある)なんてこともあります。
こうした、社会的な問題も孕んでくるのが農業です。非常に難しくて、土地整備がうまくいかないなんて話を聞くのも少しは理解できます。
こういったことを頭に入れながら、普段何気なく過ごしている景色を眺めるのもいいものですね。
本当は米農家以外にも施設の蔬菜栽培や有機農家も見させていただきました。ちょっと色々とまとめるところが多すぎるので、ここまでで。
本当にいい経験ができました。常総市の方々、ありがとうございます!