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ゆかりんHoney bunnyツアー熊本公演 遠征録・感想

※ライブの感想の部分はネタバレ回避のため他サイトへのリンクの形で掲載しています。ライブの感想を読みたい方は本文中のリンクから感想サイトへお飛びください(リンク先は私の個人サイトなのでクオリティ面は悪しからず)。ネタバレを踏みたくない方はリンク先には飛ばずこちらのページだけをお読みください。
ライブの感想はこちら(個人サイト)

 スマホがけたたましく鳴り響く。時刻は8:40。昨日の酒量から考えると二日酔いは不可避だろうと思っていたのだが、意外にも全く酔いは残っていない。やや眠りが浅い感じはあるが、まあ体調は良好の部類だろう。適当に準備を済ませてホテルを後にした。今日は忘れ物なし!

博多9:36→筑後船小屋10:00

 直前まで行程を悩んでいたのだが、この機会に乗り潰しも進めておこうかと、鹿児島本線熊本以北で未乗の大牟田~熊本を踏破するべく、その直前の筑後船小屋まで新幹線に乗ることにした。大牟田まで西鉄を使うプランや、そもそも在来線で行くプランも考えたのだが、まあ筑後船小屋駅に降り立つ機会なんてないだろうし、何かあれば面白いのではないかと思い立って筑後船小屋乗り継ぎのプランに決定。朝食代わりのゼリーを流し込み、新幹線に乗り込むと外は雨。数名しか乗っていない静かな車内から眺める湿った景色は、山奥の滝を見ている感覚に少し近いかもしれない。

柵の位置が惜しい

筑後船小屋

 到着寸前から信じられないほどの豪雨が降り注ぎ始めて、駅前に出ると滝のように雨が降っていた。駅前には日本庭園風の松の木と、近くには美術館らしきデザインの建物に九州芸文館の文字。もしや博物館か何かかと、傘をさして豪雨のなか駆け寄ってみたが残念ながら常設展はないらしい。駅構内には馬車のレプリカが展示されているくらいで、売店などはなく、駅前の広場には近隣にあるというソフトバンクの二軍の球場の案内看板が派手に建っていた。八割は豪雨のせいだが、やや期待外れ感はある。まあ、行き当たりばったりの旅の打率が10割なわけはないからこういうのも醍醐味なんだと思う。

観光馬車的なものは無いらしい
開業から13年経過とは思えない真新しさ

筑後船小屋10:29→大牟田10:49

 暫くホームで待っていると2両編成の列車が入ってきた。乗り込むと王国民が数名いて、在来線で移動しているらしい。列車は雨を切り裂くように進んでいって、あっという間に終点の大牟田に着いた。

三池炭。こんなところに石炭が展示してあるとは。

大牟田11:08→荒尾11:12/11:25→熊本12:13

 大牟田駅構内には昔このあたりで採れたという三池炭のサンプルが展示してあった。この大きな石炭を見ながら、産炭地として知られた九州はエネルギー面から日本の発展にかなり貢献してきたのだろうなと勝手に思いを馳せることにする。暫く待っていると隣の荒尾が終点の列車がやってきた。これに乗ってもどうせ12分後の八代行きに乗り継ぐのだが、なんとなく荒尾まで1駅乗ることにした。
 荒尾駅に降り立つと、風が心地よく吹いている。風に当たりながら待っていると、反対のホームを豪華寝台列車ななつ星用のディーゼル機関車が豪快に通過していった。
 八代行きの車内に乗り込むと、席がかなり埋まっていたが、なんとか座ることができた。微睡みながら進むこと50分、高架駅の熊本に到着する。前に熊本駅に来たのは10年前、そのころはまだ地上ホームだった気がする。

熊本

 熊本の市街地に来るのはかなり久々、先述の10年前が最後だろう。その時に市電も私鉄も一通り乗って市内を回ったのだが、記憶はかなり朧気で駅前の記憶がまるでない。去年、町田のJ1昇格を見るためにアウェイ熊本戦に来てはいるが、その時は日帰りで、熊本空港とスタジアムしか行っていないから市内には全く入っていなかった。
 駅構内でフォロワーさんと遭遇してご挨拶。今から会場に向かわれるそうだが、私は適当に昼ご飯を食べることに。あか牛の何かを食べようかとも思ったのだが、どこも大抵混雑していて、結局ファストフード店で済ませることにした。

熊本駅前12:56→花畑町13:08

 長蛇の列に並んで路面電車を待つ。数分待っていると、遠くから北予備のラッピングの電車が入ってきた。中学・高校時代は広島の路面電車で通学していたのだが、この重低音が響きブレーキのエアの音が心地よい単行の電車には土地は違えど懐かしさを感じる。これくらいの年代の路面電車に乗るのは何年ぶりだろうか。路面電車が走るにしては少し狭いような気もする通りの真ん中を走り続けること12分、ホール最寄りの花畑町電停に到着する。

熊本城

 本人確認とスタンプを一瞬のうちに済ませると、一目散に熊本城へ。入り口近くにコインロッカーがあったから荷物を預けようとしたら目の前にてちちさんがいた。行動パターンに近いものがあるらしい。そのまま奥のミュージアムに進むと、昨日ホテルと座席が自然連番だったフォロワーさんがいて、思わぬ再開に笑ってしまう。

蝉の声が聞こえてきた

 展示室の模型を見て、参勤交代の解説映像を見て、通路を通っていよいよ熊本城の天守閣へ。意気揚々と歩いていると、蝉の声が聞こえてきた。別に統計を取っているわけでもなく、意識していなかっただけかもしれないが、蝉の声を聴くのは今年初めてのような気がして、夏の訪れを感じる。そのまま熊本城の見学ルートへ歩いていくと、数年前の地震の被害がところどころ痛々しいが、天守閣の風格と品位は他とは全く違う。黒と白が織り成すコントラスト、四角と三角で構成された造形美に圧倒された。時間がなく駆け足気味の見学になってしまったのが惜しい。

品位と風格を感じる

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終演後

 終演後は近くのサクラマチクマモトというショッピングモールへ。地下1階のレストラン街に行くと、ラストオーダー間際のあか牛専門店があって、そこで定食を頂くことにする。胡椒が効いていてとても美味しくて、ライブ後の油と塩を求める体には最適だった。熊本のあか牛は昨年サッカーを観に来た時にも食べたが、何度でも食べたくなる。その後、同じく地下1階のスーパーで買い物をすると、ホテルに戻った。

胡椒が効いていて旨い

桜町バスターミナル8:07(遅延8:19)→阿蘇くまもと空港8:58(遅延9:23)

 7時半過ぎにスマホのアラームが鳴り響いて、目を開ける。そこそこの疲労感だが、体を起こして準備を整え、バスターミナルへ向かう。空港行きの乗り場には長蛇の列ができていて、切符を買って待っていると、予定より1本前のバスが12分遅れで入ってきた。道中の道は混んでいなかったと思うのだが、天候の影響か、ダイヤに無理があるのか、遅れが拡大していく。28分遅れで熊本の市街地を抜けると、眼前には緑色の平野が広がる。熊本市街地を抜けて阿蘇までのこの広い平原は熊本の特徴の一つだろう。両側に開けた土地を見ながらバスは爽快に走っていき、空港に辿り着いた。

阿蘇くまもと空港

 荷物を預け、早々に保安検査を済ませると、フードコートへ。昨日話題に上がった卵かけご飯のお店には列ができていて、私もそれに並ぶことにする。ものの数分でセットが出てきて、適当な机で食べる。濃厚な卵と甘めであっさりした醤油がよく合ってとても美味しい。ちなみにこの卵かけご飯は夕方には枯れていたらしい。

うまい!!!!

阿蘇くまもと空港10:40→羽田空港12:40 NH644

 今日は四半期が終わった翌月の1日、休みを取るにはなかなか勇気がいる日で、万一トラブルが起きたときには少しでも仕事ができるようにこの時間の飛行機にしたのだが、特にそんな話もなく、昼寝の時間に充てることにする。低気圧と梅雨前線の影響で随分揺れたが、無事羽田空港に着いた。

羽田空港→某所

 羽田空港でご飯を食べるときには毎回お馴染み、モノレール改札前のつきじ亭という立ち食いそば屋で蕎麦を食べ、バスに乗って家に帰る。2泊3日、今回のツアーで最長の遠征が無事終わった。

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