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最終回 おしっこトラブルの見極め方(症例検討編その3)

ども!京都のあごげんです〜💡

あっちゅう間の11月後半ですね💦残すところ2021も1ヶ月!

HAMT読者の皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。

未曾有のパンデミックも、もう丸2年ですか…

引き続き目まぐるしく移り変わる情勢に、おそらく多くの方にとって挑戦の1年だったことと思います。

あごげんはと言えば、HAMT連載に始まり、春から専門学校の教員兼務…自院も忙しくなり…もがくもがく

自分にとっても多くの局面で挑戦の連続でした。

忙しい中でも、思考停止にならず次の一手、二手先を考え続ける…これ大事やな〜と気付いた1年なのでした。(ぜんぜん慣れないけど)

残りの僅かな2021年、大事に大事に過ごしましょう。


さて、今回は「症例検討編その3」

おしっこ連載最終回です😃

では最終回、張り切っていきましょ〜!


おさらい

前回は、男性の間質性膀胱における重度頻尿の症例を提示し、膀胱の痛み回避のため、水分を摂りすぎる患者さんが一定数いる事をお話しました。

そして、くどい様ですが、排尿日誌を用い、病態を捉えていくことが大事とお話しました💡


鍼灸の診察って血や津や液の状態を診るじゃないですか。

排尿日誌ってまさに、その縮図やなと、あごげん思ってるのですが、、

望・聞・問・切・排尿日誌!

加えてみては皆さん如何でしょうか?笑


では、今回の症例を提示します。

症例3:お水控えてるのに何で夜間頻尿!?憤る患者さん

症例3-1

主訴

今回の症例は、夜間頻尿に伴う睡眠不足に悩む70歳の男性患者さん。

70歳ですがバリバリ現役で電気工事のお仕事継続中💡


現病歴は上に示す通りで、既往歴、血圧、BMI、神経学的所見に特記事項はなく、おしっこ問題以外には問題ない様です。

とにかく「夜間頻尿に困っていて仕事に差し障る」との強い訴えでした。

電気工事のお仕事は現場間の車移動も多く、睡眠不足になると運転中の睡魔がヤバイ…のだそうです。いつ交通事故を起こしてもおかしくない、という不安もストレスのようです。

泌尿器科は勿論 受診済みで、できる限りの薬物治療は行ったものの改善が見られず…途方に暮れていたところ、NHKの某番組、東洋医学のなんちゃらを観て、オシッコにも鍼は効くはず!と、あごげん鍼灸院を見つけて来院されたのでした。笑


ずいぶん前になりますが、第3回夜間頻尿について解説しました。

夜間頻尿は睡眠の質の低下から、生活の質低下をきたす重要な因子であり、高齢者においては転倒や骨折のリスクとなる事、ひいては生命予後にまで影響を及ぼす可能性がある、とっても厄介な症状です!

侮るなかれ夜間頻尿!


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