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新しい道#10 〜耳にバナナ〜

9/8 (木)

新しい現場に入ってもう1週間が経つ。
ようやく仕事も回り出してきた頃なので、やたらとミーティングが続く。

今の現場では27歳の僕と新人(同い年)が最年少だ。他のメンバーはみんな50代のベテランばかり。もちろん仕事の出来はすごく良いのだが、ミーティングの時に余計なことばかり話をするのだ。
今別に決めなくてもいいような細かいことを脈絡もなく話しはじめたり、急に別の話題を持ち出したりと…
僕が話している時に何回も被せて話をしてきたのには頭がきた。これには流石に「おい、人が話してんだろ」と注意した。年上だろうと関係ない。こういうのは強気にいく。
年や、役職なんていうのはその人が偉いとかの指標ではない。リーダーとか、課長とか、そういうのはただの立場、役割なのだ。仕事をフローの上での役割に過ぎず、それがその人が偉いかどうかなんてのには全く関係ないことだと僕は思っている。だから、話をする時は対等であるべきなのだ。
こいつさては舐めてるな、と思ったら必ず強気にいく。

そんなこんなで作業以外のしょーもないことで疲れが溜まっていく今日この頃。
楽しみはというと、帰りの電車でのスコアリーディングだ。この時間が僕を果てしない音楽の海へと導いてくれる。
「おや、そんなところに美しいフレーズがあったのかい」と毎度毎度新発見がある。
僕は必ず全パート分の目線でスコアを読むようにしている。例えば、今日はフルートパートを中心にスコアを読もうとか、この日は打楽器を中心に読もうと、みたいな。
これをやると曲の隅々まで好きになることができる。合奏中の耳に入ってくる情報の解像度も格段に上がる。よりアンサンブルや和音のを意識することがができるので、個人的にかなりおすすめだ。

そこに何がいて、何をしようとしているのか。それを知ろうとする歩み寄りが良いものを作る大事な心がけなんだと思う今日この頃。

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