見出し画像

西の月見草が枯れた。


はじめに

林修さんが「飾ってあった色紙を見て、それまでの自分がこの人を侮っていたことを反省した」というほど知的な人がいます。

その人こそ、今回のタイトルである「月見草」に自らを例えた元プロ野球選手・監督・解説者にして、先日亡くなられた野村克也さんです。

今回は野村克也さんの思考のうち、就活にも活かせたものを3つ書いていきます。

以下のようになります。

①相手に「よく見ている」と伝えること

②頭を使え・自分で気づけ

③信は万物の元をなす


追悼・野村克也さん

野球は野球、就活は就活、って考えているからあなたはダメなんです。どちらも人が関わっている以上、根本にあるものが変わるわけがない。

いくつか就活に活きたな、と思う野村の知見を書いていきます。

相手をよく見ていることを伝える

ノムさんは常に「ファンあってのプロ野球」であったり、「相手を研究しろ」と選手たちに伝えていました。

就活に応用するとどうなるか

企業のホームページを眺める程度の調べものを「企業研究」とは言いません。これまでどうやって企業が存続させてきたか?社会情勢を踏まえた上で企業がこれから何をしようとしているのか?それらをIR情報や日経新聞、はたまた自分の経験を踏まえて仮説を立てます。

こういうことをするのが苦にならないので、僕はこの会社でやりたいことは自分の経験と合うものさえあれば苦労しませんでした。

企業研究をしたり自己分析して自分なりに考えたことを企業に伝える媒体がエントリーシートだったり、面接だったりするだけです。

準備することは全く変わりません。


②頭を使え・自分で気づけ

ノムさんが南海の若手捕手だった頃の話です。当時は筋トレは良くないトレーニングだとされていました。でも、「これをやらなきゃ、自分はクビになる」と考えて砂を詰めた一升瓶を持ち上げていたそうです。

その結果、ノムさんは自身のウィークポイントの克服に成功します。そして、試合に出られるようになりました。それからの活躍は語るまでもありません。

とにかく、自分で気づくことです。知識を頭に入れても入れなくてもいいんです。とにかく動いてください。いっぱい失敗すればいいんです。


失敗したら、「どうやったら同じ失敗を繰り返さないか」を考えるようになります。そこで初めて気づきができます。


気づけば、自分から変わろうとします。


③信は万物の基をなす

ノムさんは自身の教えを伝える前に、選手に信頼されようとしました。最近ではマー君、古くは江夏豊さんまで、色んな人と心を通わせました。

ノムさんに対して信頼があったから、江夏さんはクローザーとしての道を歩き、マー君は日本のエース、果てはヤンキースが必要とする選手として羽ばたいていきました。

なぜ、就活を「嘘つき合戦」というのですか?

特に一部の学生の間で「あいつ嘘ついて内定をもらっている」という話をSNS等で見聞きします。事実を捏造するのはルール違反だと明確に定められています。いつか必ず、ボロが出る。

相手のことを信用してないから嘘ついても平気でいられるんだと僕は思います。

まず、相手のことを信じようよ。

企業を信じようよ。

「黒い霧」事件の渦中にいた江夏さんをノムさんが信じたように。

おわりに

僕は普段、泣いたり怒ったりする方ではありません。ノムさんとは血縁があったり、同じチームでプレーしたことがあったり、直接会ったことすらありません。

なのに、記事を書こうとすると涙が止まんないんですよね。

幼い頃の憧れの選手が元ヤクルトの古田敦也さんで、その師匠にあたる方だからだと思います。


ノムさんこと野村克也さんという人・その著書に出会えなければ、今の自分はいなかったです。

ご自分は月見草だったかもしれません。

それは誰よりも輝く月見草でした。

しかし、野村さんが咲かせた花は、

一面に広がるひまわりだと、

僕は思います。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が参加している募集

部活の思い出

頂いたお金は本代にありがたく使わせていただきます。