病気になってから今日まで


病気がわかって、仕事を休んで、仕事を辞めた。
7月が終わった。病気になって3ヶ月が経つ。
傍から見たら、今の私の姿は
"健康な人間"に見えるのかもしれない。
でも、自分の実感として
『根本は何も変わっていない』
と感じる瞬間が毎日のようにある。

自分が一番苦しんだのは数字だった。
今まで気づかなかったのが情けないが
私は数字が苦手だということが分かった。
一番苦しんだものから離れようと思って
仕事を辞めても、数字に囚われている。
病気が分かった頃の私はどんどん痩せていった。
あの頃よりもご飯をたべれるようになった。
それなのに『あの時の体重にならないと』と考えて
誰に何かを言われたわけでもないのに追い込まれる。
ルッキズムに飲み込まれたくないのに
あそこに無意識のうちに足を進めている自分がいる。
ルッキズムに飲み込まれていく自分は
『気にしすぎる、考えすぎる自分』の表れだと思う。
つまり、『周りからの評価』が苦手なのだ。
自分を苦しめるものに今さら気づいた。
あまりにも遅すぎて、何をしているのだろうか。
こんなことで3ヶ月何も変わらない。
今日も自分の首を絞めている。

________


仕事を辞めてから2ヶ月が経った。
今日は朝ご飯も普通に食べていた。
それなのに、外を歩いていたら
自分の体がしんどくなるのが分かった。
家に帰って、のんびりしていたら何処かに行った。
病気になってから、よくあることだった。
自分の心身の波がよく分かるようになると
ふとした時に『あゝ、調子が良くないな』と
少しの変化でも気づくことがある。
今日も多分それだった。
それから、家族とすらも会話を放棄したくなる。
これは毎日のように、一日のうちの数時間でもある。
会話も、何もかもが面倒くさいと思うのだ。

自分に向けられてきた矢印を思い出したり
忘れ去ろうとしたことが蘇ったり
色んなことが重なった瞬間が今日だったのだろう。
すでにキャパオーバーを起こしていて
心のコップは粉々に砕け散っていて
それが修復されたと思うことがないまま
病気が分かってから3ヶ月が経っていて
今日、再び、自分の中に収まりきらない
自分でも根元にあるものが分からないまま
溢れかえって、そのまま寝落ちた。

イヤホンしていても遮ることができない。
頑張っても記憶から消え去ってくれない。
どれだけ考えて、想像していても、行動に移せない。
『《0か100か》過ぎる』と良くないと言うけれど
今の私は、今も中途半端が嫌いだ。
『再起不能になるくらいボロボロが良かった』
と今でも思うのだ。

今日もこれから処方薬の力を借りて眠るのだ。

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