まだ生きてみようと思ったから


8日間仕事に行かなかった。行けなかった。
久しぶりにスーツを着た時に
『こんなにウエスト緩かったっけ?』と戸惑った。
なんなら、ベルトをしても緩かった。

4月30日からの日々を思い返すと
私はあの日からずっと迷子である。
朝が怖くなって、よく寝れない日が続いて、
薬を飲むようになった。
自分の意志/意思・やる気・体力が日ごとに
溶けていって、『一緒に自分も溶けていけたらな』と
思ったりした。(した、じゃないね。今も思ってる。)
独りだけ、あの日からの二十数日間を生きれていないと
思ってしまったら止まらなかった。
粉々になってしまったコップに
必死に水を注ごうとしている自分に
気づいて悲しくてたまらなかった。
大好きで、大事な2人がいない世界だと思うと
『一緒に連れて行って欲しかった』と思った。

自分の気持ちが何処で何をしているか分からないし
なんとなく勝手に流されて行ってしまったような
気がしなくもないことはないけれど、
約1ヶ月かけて、私は彼らに背を向けて歩く事にした。
彼らとは違う方向を歩いていく日々を始める為の
準備をすることにした。

最後まで強がりたい、良い人でありたいから
最後に私ができる最大限の最善をできるように
私は4月30日の私を迎えに行こうと思う。

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