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【映画感想】ONE PIECE FILM RED【ネタバレなし】

「ONE PIECE FILM RED」観た!
最初は、意図が汲み取りきれなかった・・・けれど後半からずっと・・ずっと涙を流し続けてしまった。嗚咽がマジで出そうで押さえつけて鼻をすすっても大きな音が出そうで・・・でも止まらなくて・・・。
総合的に見れば前作の「ONEPIECE FILM STAMPEDE」ほうが完成度が高い。
けれど”歌”に気持ちを込められるとこんなにも破壊力を持つのかと理解させられたのは初めての体験だったかもしれない。
誰もが泣くとは思わないが・・・一応ハンカチを持って鑑賞にいくべき作品です。

今作は、人気漫画「ONE PIECE」の劇場版15作品目。
作者である尾田栄一郎が製作総指揮を努めたFILMシリーズとしては5作目です。
監督はTVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」で監督を努めた谷口悟朗監督、脚本は「ONE PIECE FILM GOLD」の黒岩勉が手掛けています。
個人的にはある意味で結構盤石な布陣というか信頼できそう!っておもいながら鑑賞に行きました。
鑑賞して思ったのは「君の名は」以降、明確化されたであろう挿入歌としてではなく映画を魅せる手法の一つとして場面にあったボーカルありで新譜のポップ・ミュージックを大量に作品内で使うことを今作では採用しています。
「君の名は」をMVの塊と称して嫌った人は多分今作は肌に合わないので観ないほうがいいかもしれません。
今作は”歌”のチカラを信じて作られています。
映像美や演出はあるし、声優たちの演技力もあります。今作主軸であるウタのボイスアクターの名塚佳織さんは本当に素晴らしい。
ですが、半分以上の時間を今作では、ウタのダブルキャストであるAdoの歌唱によって成立させた作品に仕上がっていることに自分は驚きました。
最初は、何が起きているかわからなくて自分もMV観ている気分だったんですが、観終わった今おもうのはミュージカルに近いなにかだったんだなと汲み取れる。
おそらく観客的には3曲目から曲と映像のシンクロぐあいに考えなくても理解できるような仕上がりになっているからこそ後半、映像と歌にやられます。
自分は鑑賞した今、フルの曲が入ったアルバムのリリースが8/10ですが今作のAdoの歌が入ったアルバム「ウタの歌」をいま公開してる分だけ聞いても涙が出そうになるし、特典としてついてくるコミックス- 巻四十億〝REDを一緒に読むとウタがより理解できる仕組みにになっています。
特典は絶対鑑賞後に読むべきよ!絶対な!
それにしても曲のラインナップが最強なのよ!!!
全体の楽曲とメインテーマの「新時代」は中田ヤスタカ。

他にも「私は最強」にはMrs. GREEN APPLE

逆行にはVaundy

今の時代を彩るアーティストが楽曲提供していて、個人的には尾田さんが最近聞いていると発言していたトップハムハット狂が所属するFAKE TYPEが手掛けた楽曲「ウタカタララバイ」はびっくりしたし

他にも澤野弘之、折坂悠太、秦基博と聞いただけで書き手がわかるオリジナリティ溢れる楽曲をたのしめる。
PV公開されてるけど全部ガッツリ劇中で使われてるからね。
そして、歌ってみた出身だからこそすべての楽曲を表現の幅において乗りこなすAdoというボーカリストの凄み。
正直Adoという人が存在しなかったらコンサkは存在し得なかったんじゃないかな。
コレほどまでに歌唱できる人は自分はいないと思います。

自分の感情がほとばしって何書いたかなみたいな気持ちになってしまいましったがw
まとめますと、異常な歌モノの楽曲の多さ、最初は状況が飲み込みにくい。
しかし、中盤以降、飲み込めたあとは感情移入し優しさと切なさとやりきりなさを含んだ願いに涙腺が崩壊しグズグズになるまで泣きました。
楽曲とともに映像も加速度的に迫力が増し、展開も素晴らしくそして泣きました。
コレがいつの時系列とかいうのは野暮よ。
野暮。パラレルでありifであり、また過去でありONE PIECEをより豊かにする描くべきだった物語だと自分は思います。
正直、完成度は「ONE PIECE FILM STAMPEDE」だけど、感情を揺さぶられまくったのは今作である「ONE PIECE FILM RED」です!
ハンカチ持って是非、観に行ってください。
(76点/100点満点中)



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