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研究費の申請書からの逃避

今週は,科研費の申請書作成に多大なるエフォートを割いた.
クールダウン中の週末の現実逃避としてメモを書く.

今頃は多くの研究者の方々があれこれ悩む時期なのではないだろうか.
偉大なる上司に申請書の修正をしてもらって,魅力的な文章を書くアドバイスを貰った.
なんでこんなに魅力的な文章書けるの~,ムリ~って感情がスタート.

会話の中で話を盛るのが苦手.
日常の会話の中で,エピソードトークをすることは誰しもよくあるでしょう.
例えば複数人で会話をしていて,ある一人が面白かった事や何かしらの事件について話をする場面.(その出来事は私も同時に体験している)
とっても話がうまい話者は,時系列や前提知識をちょっと変えたり省略したりして,全体のエピソードをとっても面白く話し,爆笑をかっさらう.
コミュニティが複雑に交じり合う学生時代は特に多かったシチュエーションかも.

そんな時,話を聞いていて,
ん,ちょっと盛ってるな~と思う.
単純にその人の中ではそういった出来事として記憶しているだけなのか,うまく構成を考えているのか分からないが,事実と異なる点があると気になってしまう.

自分がそういう表現力を持っていないから,羨ましいんだと思う.
事実を淡々と話すのが,最良のコミュニケーションでは全くないし,相手がどうしたら面白く感じるかを考えて話を考えるのは,むしろ社会生活を送る上で大事.ただし人を貶める様なパターンはなし.

あと,スベらない話とか,芸人さんのラジオ(おぎやはぎとかバナナマンとか)寝れない時に聞くのかなり好き.
別にこれが盛った話であろうがあまり聞き手には関係なくて,楽しい話を提供するという点で,満点だろう.

たぶん,研究費申請書の魅力的な文章書くにも,この能力が必要.
自分がやりたいことを俯瞰的に見て,読み手が誰かを創造して,面白い部分を伝わるように書く.(どんな申請書の本にも書いてあるけどね)

科学的にNGな事実歪曲は無しだけど,研究費申請は要は営業に近いんだから,魅力的に書く努力は怠ってはいけないなと.

そういえば,大御所の先輩には,
科研費は人に獲ってもらうんだよ~って言われた.(分担に入るという意味)
確かに得意不得意あるし,お金が懐に入れば同じだから,好き好きという話だけど,
やっぱりいつかは代表で通してみたいから,練習として日常の面白いエピソードトーク書き溜めてネタ帳でも作ろうか,と変な結論にたどり着いた.

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