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ビジネスシーンにおけるBGMの効力

どうも!! ウィーです。

さて、様々な状況にピッタリの音楽を紹介していくこのコラムもいつの間にか4回目です。

前回は心霊体験が起きた時に聞くべきBGMを紹介しました。完璧に落とし穴だったんですけど「そもそも心霊体験になかなか合わない」という御意見をチラホラ頂きまして、おかしいな?と首を傾げている次第です。やっぱりね、音楽を紹介したのに聞いてもらえないのはとてもさみしい。

ということで今回は!

「ビジネスシーンにおけるBGMの効力」

という社会人の皆にぴったりのテーマで皆様に音楽を紹介していこうと思います。

仕事と言っても、パン屋さんや大工さんや警察官やパン屋さんなど、いろんなお仕事がありますが、今回はいわゆるサラリーマン、会社勤めをなさっている方が対象です。パン屋さんのあなたには申し訳ないですね。いつか「パンを焼く時に聞くべきBGM」も紹介しますので。

■苦手な上司と外回りをしている時に聞くべきBGM

おもに営業の仕事の方はあると思います。営業じゃなくてもとりあえず上司と外で仕事をするときを思い浮かべてください。ちょっと気が重いですよね…。気が重くなっては、出来る仕事も失敗してしまいます。音楽の力を借りてなんとかしましょう。

ABBA/Dancing Queen
(アバ/ダンシング・クィーン)

とにかく有名な曲が多いABBAのなかでも最も有名と言えるこの曲。壮大なイントロからいきなり始まるサビ、美しいボーカルが映える楽曲でもあります。何故この曲を上司と一緒にいる時に流すのか。上司と外回りをする際に最もアナタの気持ちを落ち込ませる要因、それはズバリ「上司の見ている前でミスをしてしまうかもしれない」というプレッシャーにあります。または、上司による「この際だから言っておくけど…」的な感じで始まる説教への予感です。

そこで、心が晴れやかになるこのメロディとアナタの気持ちを鼓舞してくれる素晴らしい歌詞がアナタの窮地を救ってくれます。

You can dance you can jive
Having the time of your life
See that girl watch that scene
Dig in the dancing Queen

踊っていいよ! ノリノリでいいよ!
人生楽しんじゃいなよ!
ほら見てみ?あの娘みたいにさ
ダンシングクイーンになっちゃいなよ!


どうですか?歌詞を改めて読んでみて。
「踊ってもいいしノリノリでもいいし、ダンシングクイーンになっちゃいなよ」なんて歌が流れている状況では、上司はもう上司ではありません。ともに踊りあかすダンシングクイーンに他ならないんです。

ちなみにこの曲は思春期真っ只中の17歳の乙女に向けた歌です。あなた自身はもちろんのことながら、あなたの横で仏頂面をしている上司も実質的には17歳の乙女になるので、もはや恐るるに足りません。


■マジで落としたい得意先がいる時に聞くべきBGM

ありますよね~どうしても落としたい営業先。好きな人も落としたいところですが、ビジネスマンとしてはそれと同じかそれ以上に営業先も落としたい。是非とも弊社に発注を頂きたい。そして商談が成立した暁には上司に褒められ、先輩に一目置かれ、同僚に羨ましがられたい。

そこで流すべきは、この曲です。

CRダンバイン・ST中BGM「闘いの詩」

パチンコファンならおなじみのこの楽曲。CRダンバインという台はST(確変)中の爽快感で一躍大人気になった曲。その際中に流れているのがこの「闘いの詩」です。

シンプルなロック調の激しい曲で自分も盛り上がることは間違いないのですが、理由はそれだけではございません。

ダンバインの主人公ショウ・ザマの決め台詞が
「落ちろよーーーーーー!!!!」
なんですね。もうとにかくこのパチンコでもめちゃめちゃ言っています。

落ちろよ!って言えば営業先の人も落ちますよ。間違いないです。

きっと得意先の会社の重役の人も、「ああ、彼は商談を成立させたい気持ちが強すぎて『落ちろよーー!!』ってタメ口きいちゃってるんだ」と、アナタの情熱にほだされるって寸法です。

ただし、この曲を流さずして、普通に「落ちろよーー!!」と絶叫しても、商談をまとめることはできません。何なら出禁になりますので注意してください。

■契約終了させたい下請けの人に告げる際に流すべきBGM

これはもうめっちゃ気まずい瞬間ですね。いままで一緒に仕事をしてきた人に契約終了を告げるというのはかなり厳しいものがあります。ここでの正解は「察してもらうこと」。まず、自分の会社に下請け会社の担当さんを呼び出しましょう。そして、適当な会議室に案内する際にあるBGMを前もって流しておきましょう。

その曲とは。

コルピクラーニ / Wooden Pints

デスメタル、パワーメタル、スラッシュメタルなど数多あるメタルのジャンルのなかで「森メタル」を確立した稀有なバンド、コルピクラーニの1曲。

それぞれの音、歌声こそハードなのですが、どこかポップな雰囲気を漂わせているメロディ。超のどかな風景と楽曲のギャップがもはやシュールの領域を超越しているPV。

はっきり言って、どんな気持ちになればいいのかわかりません。

ここまで書けばわかりますね。そうです。「下請けの担当さん以上に私が混乱しているんです」という気持ちをアピールするワケです。

そしておもむろに、この曲の邦題を相手に告げましょう。
「この曲、『酒場で格闘ドンジャラホイ』っていうんですよ」

本来の題名は「Wooden Pints」、直訳するならば「木製の(ビールの)杯」とかってなるんでしょうか。意訳するとしても「森のビール」とかそんな感じでしょう。それが『酒場で格闘ドンジャラホイ』です。意味がわかりません。というか意味を放棄しています。

そんなわけで、この曲そのものとその邦題を聞かされた下請け会社の担当さんは「どーゆー意図でこの曲を私に聞かせるんだろう…」と考え、「あっ…何か言いにくいことがあるのだろうか」と思考を展開させます。

そこで、さらにダメ押しとして「この邦題…日本のレコード会社が空気読んで超訳したらしいんですよ」と呟きましょう。

「空気を読んで」の言葉に、アナタの真意を感じてくれるでしょう。つまり、下請け会社の担当さんは「あっ、こりゃあ今日で契約終了だな」と悟ってくれる…というワケです。

なお、空気を全然読んでくれない相手だった場合、きっちり言葉にして契約終了をお伝えせねばなりません。圧倒的な気まずさが周囲に漂いますが、そこに流れているのは『酒場で格闘ドンジャラホイ』であるため、契約とかお互いどうでもよくなって一緒に飲みにいきたくなるので心配無用です。

■残業している時に聞くべきBGM

残業というものはむなしいモノ。しかもそれがオフィスで1人ぼっちだったらなおさら。そんな時に聞きたいBGMがこちらです。

U.S.A. For Africa - We Are the World
(ユーエスエーフォーアフリカ/ウィーアーザワールド)

この曲を聴けば一発で寂しさは完全にゼロになります。
アナタの残業を応援するために錚々たる超一流のシンガーが歌っていてくれる――僕も君も世界の一員なんだ――と。そんな気分になれるのです。

そうなると、当然のことながら仕事の効率は爆上がりします。たとえ仕事内容がテンションの上がらないルーティンなモノだったとしても、非常に崇高な使命に我が身を投じている気持ちになれるというオマケつきです。

ちなみに、残業している人が自分以外もいる時でも、遠慮せずにこの曲を爆音で流しちゃいましょう。残業を一緒にしているだけでも仕事仲間との絆は深まりますが、この曲が流れることによる一体感は尋常ではないため、残業をしている全員との親密度メーターはMAX値になります。ただし、テンションが上がりすぎて、仕事を放棄し全員が肩を組んで合唱をしてしまう、という危険も孕んでいるため、誰かがシンディ・ローパーの真似をし出したら曲を止めましょう。


さて、そんなワケでビジネスシーンにおける様々な難局を乗り越えるためのBGMをざっと提案してみました。当たり前ですが、仕事をするってことは楽しいばかりじゃありません。辛さや苦しさもあり、それに勝る喜びがあったりする――それが仕事ってものです。

そんなワケで、最後にこの曲も提案させて頂きます。

働く皆に幸あれ!!


文:ウィー
ツイッター:@UIvsSAITO

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