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パンクロック 6

カレッジ・ジャーナルに掲載された日には、次のライブがすでに決まっていた。キャンパスのスチューデントセンター2階にあるBall Roomという、大学のイベントをやる広い部屋だ。

入場料を3ドル取ったのに150人くらい集まった。

このときは臨時収入ということで、ライブの後はメンバー全員と、すでにグルーピーのようになっていた高校生を10人くらい連れてアメリカンダイナーに打ち上げに行った。

その中にマイクという、ハイスクールをドロップアウトした小僧がいた。僕らのバンドに入りたいという。

マイクは17歳。体が小さいけど、恐ろしいくらいのイケメン。長い髪の毛をStatic-Xのウェイン・スタティックのように立てていた。

僕が話しかけると、緊張してオドオドしてる。日本人と会うのは初めてらしい。

僕は彼をバンドに入れるのは賛成だった。ギタリストが2人になれば音楽的に幅がどうこうってわけじゃなくて

白人のイケメンは日本人の女の子にウケるから。

そうすれば日本のレコードレーベルに興味を持ってもらえると思ったからだ。

マイクはアメリカ人にしてはかなり控えめでやさしい性格をしている。

どうやらエリックとすでに話をしていたそうで、マイクは僕に紹介するために呼ばれたらしい。

「すけちゃん どう思う?」

「良いんじゃない?音もヘビーになるし」

よし。これでギターソロも好きなように弾ける。

第三期メンバー: 
エリック Bass・Vocal
僕    Lead Guitar
マイク  Guitar
ダレル  Lead Vocal
ロジャー Drums




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