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2021年9月11日~14日 韓国のハングル専用政策について考える

【9月11日】
昼の12時34分に目覚めた。呉善花『「漢字廃止」で韓国に何が起きたか』を読む。

「韓国の学校教育で漢字廃止・ハングル専用政策がとられるようになったのは、1968年春から」とのこと。

著者は1956年、韓国で生まれた。小学4年から漢字を習い始め、6年の時にハングル専用政策が始まった。

著者は象徴的な例として、「迎春」と書いた時のことを挙げる。教師から「あたたかいはる」に相当する言葉に変えるよう指導されたという。

ハングル専用政策というのは、日本語で言えばひらがな専用政策ということになる。「げいしゅん」ではわかりにくいから「あたたかいはる」と表現せよということだ。

結果として韓国人は抽象的な言葉を避けるようになった。その結果、知的水準が落ちた。著者はそのように述べる。

ソウル大学図書館には、古い時代からのものを含めて約六十三万冊の蔵書がある。呉之湖氏によれば、一九七〇年の読書週間のときの調査で、 全学生のうち図書館を利用する者が二パーセントで、そのうち蔵書を利用する者が二パーセントという、驚くべき数字が出ている。この数字はいまもほとんど変化がないようだ。(38ページ)
彼らは勉強をしたくないのではなく、漢字時代の文献が読めないのである。 呉氏によれば、彼らは漢字を知らず、抽象度の高い漢字語の概念語を知らないから、外国語の専門書などはほとんど理解できていないといい、 (同)

漢字を使っていた頃に書かれた本、新聞、論文は自国語であるにも関わらず読めない。それほど昔の話ではない。新聞では90年代まで漢字を使っていた。その時代の資料さえ読めないのでは、レポートを書くのも大変だろう。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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