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世界のエネルギー事情

世界のエネルギー消費量は年々増え続けている。
増加分の多くを占めているのが、中国やインドなどのアジア中心の新興国だと予測されている。これらの新興国は、近年大きな経済発展を遂げており、その成長はますます加速していくと考えられる。伴って、経済を支える化石燃料の需要も増加していくとみられている。そのため、限りある資源を巡り、世界で資源獲得競争が激化すると懸念されている。
エネルギー消費の増加に伴い、出てくる問題と課題について考える。

1.石油問題
石油は政情に不安定な中東諸国に依存している。
日本はエネルギー資源の約4割が石油である。石油価格は市場経済によって常に変動しており、需要の増加に供給が追いつかなければ価格は上がり、その逆であれば価格は下がる。
そのため、新興国の石油需要が増加すれば、今後石油価格が大幅に高騰すると予想され、日本は安定的な石油の獲得が難しくなると考えられる。

2.環境への影響
化石燃料の利用増加に伴い、地球温暖化の主な原因であるCO2排出量も大幅に増加すると考えられる。
今後は新興国のエネルギー需要が急増し、それに伴う化石燃料の消費増大が見込まれている中、CO2排出量の削減は地球規模で実施すべき問題だと考えられる。

世界各国のエネルギーテーマ

エネルギー消費量の増加、限りある資源そして環境の影響の問題に対して、エネルギー資源をいかにして獲得するかは、世界各国の大きなテーマである。
世界各国の電源構成は、エネルギー資源の有無や、政策の違いなどそれぞれの事情にあった構成で組み立てられている。
例えば、石炭や天然ガスなどの資源が多いアメリカや中国は、火力発電が8~9割近くになっている。
また、ヨーロッパでは陸続きである利点を生かし、電力網を繋げて、電力供給を協力し合うという国家の枠組みを超えた電源構成を組み立てている国もある。
自国でできるベストなエネルギーミックスを模索することが非常に大切な考え方といえる。


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