【突撃インタビュー】あの「探究さん」に会ってきた!
このnoteの世界で探究さんは有名人である。
彼を一言で例えるなら、「何でもやっちゃう人」
「みんなの担任」から「お料理探究人」まで守備範囲が広く、関わるオンラインコミュニティは75に及ぶ。
現在は大人も子どもも「好き」でつながるコミュニティ「探究横丁」を運営、メンバーは小学生から60歳以上まで約80名が在籍。
大人も学ぶ場として活用されている。
本人曰く、「仕事という感覚でやってない」そうである。
実際、彼の醸し出すオーラは実に穏やかだ。
私の知る限りだが、サードプレイスや居場所作りを始めるのは元教員が多い。
大志を抱いて始めたものの、「経営」的な観点がないがために、数年で閉鎖する
ケースを何件が見ている。
しかし、探究さんにはその気配が見えない。なぜか。
それは彼の「人柄」に理由があるかもしれない。
探究さんは「周りがつい助けてしまう人」なのだ。
※このエピソード、探究さんのnoteで読んでくださいね。
「その日は突然やってきた。草刈正雄エンターテインメント発足の日(仮)
夏祭りに潜入
noteを始めたばかりのある日、私は探究さんにフォローされた。
何の記事だったか忘れてしまったくらい、舞い上がり、とにかくお礼のメールをした。
数日後、私のプロフィールをご覧になったのか、私が関心を持つ
「ホームスクールの取組を紹介してるメンバーがいますよ」とお返事を頂いた。
私はその頃、「やりたいこと」はたくさんあるものの、「できること」が少なくて
どうすればいいのか悩んでいた。そんな私に「旅するつなぎびと」を称する探究さんが
手を差し伸べてくれたことで、このご縁が何かにつながるかも知れないと一縷の希望を見出したのだ。
彼は多忙だ。ならば思い切って、彼が主催する「探究横丁」の夏祭りに行ってみよう。
いくらオンラインでインタビューができる時代といえど、実際にお会いして感じる空気で、文章の形も構成も変わってくるかもしれない。
昭和の女なので、会わないと信用しないのである。笑
50年も生きていると善人悪人がわかるようになる(騙されたこともあるけど)
夏祭りの会場に足を踏み入れた私の目に、探究さんの姿が飛び込んできた。さすが元アパレル店員。来場者に、絶妙なタイミングで「いらしてたんですか?」と、話しかけている。
私が自己紹介をすると、物腰柔らかに「覚えてます、お返事できなくてごめんなさい」とのこと。
そこから数分、探究横丁の説明やホームスクールのこと、息子のことなどを話し、私は「偵察」を開始した。
チラシを物色したり、置いてある本の嗜好を確かめたりしながら、全身ダンボで探究さんや、その子供たちの会話を聞く。
探究さんは、順番に、待っていそうな子にさりげなく話しかけていく。
するといつの間にか、周辺の子どもたちがみんなで話すようになっているのだ。
場慣れしてる・・・私は教員でもないのに失礼ですが、そう思った。
だってみんな、昔は子どもだったんだよ。探究心の塊だったんだよ。
探究横丁は2022年4月に「子どもの探究」を支援するサードプレイスとしてスタートした。
元教員でもある探究さんは「教育の概念を変えたい」という強い思いを持っていたが、
その為には「子どもの探究心を育てるだけではダメだ」という答えに行き着く。
そこで他のサードプレイスとは決定的に違うことを打ち出した。
具体的に言うと、
「大人も探究しようよ、なんなら自由研究を発表しても良くない?」
子どもに探究させるなら、大人も探究すべきという至って真っ当な考え方だ。
そして彼は「探究横丁」を夜は「探究酒場」へと変身させたのである。
そこでは大人がお酒を飲みながら語る。
リラックスした空間で、好きなことを好きに語る。まるでア◯トークみたいに、ね!
この「探究酒場」には毎回、「ホスト」がいるのが特徴だ。
自分に「好き」があって、それが「得意」だったりすると、「人を喜ばせることができる」のが探究さんの考え。
つまり、そういう「好き」を持った人がホストとなることで、みんなの「好き」が繋がっていくというコンセプトだ。
これってまさに、「大人の自由研究発表会」!
詰め込み型教育で育ってきた大人が、いきなり「探究」って言われても難しい。
でも、自分が本当に「好き」と思うことなら、話せるんじゃない?
そんな熱い思いを取り戻しましょうよ。その熱が、子どもたち、もっと大きく考えると
この国を変えていくきっかけになるんじゃない?
そんな魔法を、探究さんは大人たちにかけているのだ。
翌日、お酒が抜けても「また行こうかな」と思わせる何かがある「探究酒場」。
「親として何かできちゃうかも??」
「ガンダム酒場」「ディズニー酒場」など、魔法にかかったホスト志願者はいっぱいで、4ヶ月先まで埋まっているという。
宿題が出るのが当たり前の「公教育」と、「学ばない大人」を変える!
私は「多様な学びと生き方」を取材して自分のnoteで発信している。
「当たり前の公教育」を変える、という気持ちは探究さんと同じだ。
今や、学び方は1つや2つどころではない。
毎年、全国で何校のオルタナティブスクールが設立されているだろうか。
あれだけ詰め込み型の入試をやっていたこの国は、コロっと「探究」「総合型入試」に切り換えた。
詰め込み型で大学入試を突破してきた親たちが、どうやって子供に「探究」を教えるのだろうか。だから大人は学び直すべきだ。
当然だが子供は大人とは目線が違う。
身長が違うという点でも、思考の柔軟性という意味でも。
道端のいろんなものに気づいて拾っては匂いを嗅いで、時には口に入れそうになりながら五感で確かめようとする。
それを「汚いから」と奪ってきたのに、急に理科の実験でそれらを観察しましょうと言っても無理な話。
本当に大人は身勝手だと感じるのは私だけだろうか(私も一児の母で大人ですけど)
この「学ぼうとしない、変わらない大人たち」を変える。
私はこれが「探究横丁」最大の強みだと感じた。
取材、いつでもお受けできます。
つなぎ人さんを通して、「こうやって変わった」「ここまで来てるけどあと一歩で変われる」そんな成長中の大人達、気持ちを教えてください。
私が言葉を拾ってまとめます。(無償、謝礼、納期無し笑)
ライター:スニフ(著作権はスニフに属します。無断転載はお控えください)
https://note.com/agile_parrot5341