呼吸が出来なくなっていく恐怖。

夜11時半
ふと目が覚めました。

子供たちはとっくに寝ているようでリビングから旦那がゲームをしている音が聞こえます。

喉乾いたな…
そう思ってお茶を飲むと喉が痛い。
風邪で喉に炎症が起きているときのような痛みでした。

全然飲み物も飲めてないし乾燥しちゃったかな
と思いながら再び眠りにつきました。



しばらくすると息苦しさで目が覚めました。
夜中の1時でした。

呼吸をすると「ゼェ…ゼェ…」と音が聞こえます。
喘息が出始めたんだな…
吸入取りに行こうかな…でもまだ足が痛いな…
旦那も寝てるし、少し様子を見てまだ悪化するようなら発作止めを持ってきてもらおうか…


そんな呑気なことを考えてウトウトしてしばらくすると徐々に呼吸がしにくくなって目が覚めました。

「これは喘息じゃない…気道が腫れてきてるのかもしれない…声も出なくなってきてる…」

そう思いながら
動物園のときの胃腸炎の治療て飲んだ薬のこと
そのあと追加で飲んだ薬のこと
発疹のとこ
皮膚科でのこと
足の腫れのこと
説明しなければいけにいことを全てスマホのメモに書き込みました。

時計を見ると朝5時。
呼吸は浅く細かくしか出来ませんでした。
深く吸い込むと噎せてもっと苦しくなるので
上を向いて喉が真っ直ぐになるように
少しでも息が出来るように…

あと2時間、7時になればいつも行ってる耳鼻咽喉科が開く。
そしたら旦那にすぐ連れてってもらって…

自分で呼吸も出来て意識もハッキリしてるんだし、旦那がいて車の運転も出来るんだから
こんなことで救急車を呼ぶのはきっと間違ってる。

そう思っていましたが今思えば呼んでも良かったのかもしれません。


でもそのときは「呼んじゃいけない」と思っていました。
時間が過ぎるのが遅くてゆっくりゆっくり呼吸が出来なくなっていく恐怖がジワジワ。

「このまま急に息が出来なくなったらどうしよう」
「今でも苦しいのにもっと苦しくなるのかな」

内心パニックでした。


そして朝6時半。
隣に寝ていた旦那を起こしました。

「えぇ、おいて、おおいん、うええって」
ねぇ、起きて、病院、連れてって

必死に喋ろうとしても喉が腫れて舌も厚ぼったくてこもってしまって言葉を発することが出来ませんでした。


「えぇ…えぇ…」
ねぇ…ねぇ…

何度も揺すって起きた旦那は寝惚けていましたが

「おおいん、うええって、いいあ、えいあい」
病院、連れてって、息が、できない

喉を抑えて私が言うと旦那は飛び起きて
「どうしたその声…病院か?病院…」
そういうと子供たちを起こして動き出してくれましたが
何を思ったか旦那は台所に行って
カップヌードルのBIGを片手に持って私の前に登場しました。

「食べる時間ある?!」
そういう旦那。

多分まだ寝惚けていたんでしょう。
私は静かに首を横に振りました。

子供たちを急いで着替えさせて
起床15分ですぐに家を出て病院に向かいました。

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