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良い時間の使い方

一昨日の記事があまりにお粗末だった(厳密に言うと、もっとお粗末な記事はたくさんあるのだが、一昨日は特にそういう気持ちになった)ので、それをカバーするつもりで昨日も記事を書いたが、元からある「一日おきに書く」というマイルールも当然適用することになるので、図らずも三日連続の投稿になってしまった。疲れちまう。


というわけで本題。

今日は、CDショップのバイトまで時間があったので、最寄り駅近くの喫茶店(カフェではなく、喫茶店。いわゆる「カフェ」は、新しくて綺麗で、甘くて若者に人気の飲み物を出す場所。それに対してここでの「喫茶店」は、昔ながらの雰囲気で落ち着いていて、苦いコーヒーがウリの渋いマスターがいるような場所。このニュアンスの違いが大事。)で読書でもしながら時間をつぶすことにした。

アールグレイを注文し、例によって乱歩の「陰獣」を読み始めた。昔ながらのティーポットで出てきたアールグレイをカップに注ぎながら小説を読んでいると、それだけでも自己陶酔したくなるぐらい趣があったのだが、ふとここでラジオも聞いてみたくなった。俺は、基本的にラジオを寝る前、ベッドで聞くのだが、こういったレトロな喫茶店で聞くそれはまた違った魅力があると思ったのだ。

番組は例によってお笑い芸人(三四郎さん)のものだったが、この試みは想像以上に功を奏した。ラジオから聞こえる声がBGMとして馴染み、それらのアナログ要素に囲まれることで、まるで(この喫茶店がオープンした頃の)昭和にタイムスリップしたかのような感覚に陥った。

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ちなみに、三四郎の単独公演と新コーナー情報はブチ上がった。


完全に自分に酔いながら読書をしていると、ヒッチハイクを共に戦った友人T(実は、この喫茶店は彼に教えてもらったのだ)が偶然来店し、合流した。特に会話という会話はなかったが、不思議と落ち着いた。会話がなくてもいい意味で何も感じないのは素晴らしい。

15分ぐらい経過したのち、バイト先へ向かう時間になったので会計を済ませ、Tに挨拶をして店を後にした。


バイト前というのは往々にして憂鬱なものだが、今日は全く違った。もしかすると、俺は「良い時間の使い方」とやらをしたのかもしれない。

当たり前のことだが、スマホなんか見なくても一日は充実することを改めて実感する日だった。




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