教員になって感じた違和感その②〜校則について〜
勤務校に着任し、学年の申し合わせ事項を会議の中で確認した。薄々わかってはいたが、やはり実感したのは「決まりが多すぎる」ということ。自分が中学生の時に、「なぜ前にならえをしなければいけないのか」「なぜ靴下や靴は白でなければいけないのか」「なぜ名札をつけなければいけないのか」「なぜ制服は決まっていて女子は必ずスカートで男子は必ずズボンを履かなければいけないのか」など疑問に思っていたことだった。(ちなみに私の時代は女子は出席番号が男子の後ろだったことは私の最大の疑問でもあったがこれは今の教育現場では改善されている。)
10年ほど時を経て教師として中学校に戻ってきたらそのなぜと思っていた疑問を指導しなければいけない立場になった。
しかし、決まり事は事細かに説明されてもなぜそのように決まっているのか、その必要性はなんなのかは教員同士で話し合う機会は滅多にない。会議の議題にもならない。
中学校の校則は実に多い。しかしその校則が何のためにあるのか、本当に教育的効果はあるのか、などの本質的な議論は教育現場ではほとんど行われていないのではないだろうか。
私はもっと自由でいいと思ったし、こんな馬鹿げたことにほとんど時間をとられて、肝心の生徒の悩みや勉強に寄り添って指導することができないのは本末転倒ではないかと思った。今もそう思っている。
また、担任をもつと自分のクラスの生徒が身だしなみが整っていないと担任の力量だと同僚や上司や管理職に評価される。「あのクラスは◯◯先生が怖いからみんな言うことを聞く」とか「あのクラスは◯◯先生が甘いからスカートが短い」とか。職員室や飲み会での話のネタになるのだ。となると、担任は生徒のためではなく自分の評価のために生徒を指導することにも繋がってしまうのである。
服装がどうとか、髪の毛がどうとか、化粧がどうとか、スカートがどうとかそんなに大切なことなんだろうか。。。自由にしたいような格好をしたらいいのではないだろうか。そして、校則についての本質的な議論がなぜこんなに少ないのだろうか。疑問にもつ教員はいないのだろか。
そう感じたのが教員になってから感じた違和感その②である。