販売から営業へのキャリアチェンジはオススメ!実際に営業職がイメージできない人が最初に読むべきノート
この記事では、販売職から営業職への転身について、その利点と留意点に焦点を当てて解説します。転職エージェントナビはこれまでに、数百人の販売職から営業職へのキャリアチェンジを経験した方々のサポートをしてきました。
営業職へ転身をした先輩たちの事例を紐解くと、営業職への転身が自己肯定感を高め、年収を大幅に向上させて、生活を安定させることができたケースもあれば、逆にやってはみたものの、どうしても営業職が自分に合わないと感じる人もいらっしゃいます。
ただし結果として全体的には、営業職に挑戦して良かったというケースが80%程度と多いのも事実です。
どんな仕事にも向き不向きがあり、こと営業職も例外ではありません。
この記事が、営業職の本質を理解し、販売職から営業職に転身しようと考えている方々に役立つ情報を提供できれば幸いです。
営業職ってどんなお仕事なの?
営業職は、製品やサービスを顧客に販売し、企業の売上を拡大することを主要な目的とする職種です。営業担当者は、顧客との信頼関係を築き、顧客のニーズや要望を理解し、最適な提案を行う役割を果たします。このプロセスは、一般的に顧客との対面やコミュニケーションが不可欠であり、高度な交渉スキルや問題解決能力が求められます。
現代社会において、インターネットを介して商品やサービスを購入する機会が増えていますが、依然として高額な製品や専門的なサービスを提供する際には、顧客に対して説明やカスタマイズが必要です。そのため営業職は、特にB2B(企業間取引)市場や高付加価値の商品・サービスにおいて、不可欠な役割を果たしています。
「販売職」と「営業職」という仕事は、一般的には区別して使用されることが多いですが、実はかなり近い業務です。次の章では、販売職と営業職の主な違いについて、詳細に説明します。
① 接客をするのか商談をするのか
販売職は、通常、店舗内で商品やサービスを提供し、顧客に接客や提案を行います。これは詳細に説明をするまでもなく、皆さんも業務内容がイメージできるかと思います。主に小売業界や店舗内での販売を行っている業界の一般的なお仕事の内容です。
一方、営業職は、お客様の場所に出向いて、商品やサービスの提案を行うことが一般的です。コロナ以降ではZoomなどを用いたオンライン商談や、インサイドセールスと言われる電話で行う営業活動を分業しているケースも増えてきました。
お客様ごとにオーダーメイドの提案書を用意したり、独自のプランを用意したりと、金額が大きくなる分接客での提案以上にバリエーションと深さがあるのも特徴です。
② ノルマの有無による違い
販売職では個々人のスタッフがノルマを課されていることは少ないです。多くの場合は店舗ノルマを全員で追うというケースが多いのではないでしょうか。ノルマがない代わりに、お客様との接客や対応が主なミッションとされ、店舗でノルマ目標を追う代わりに個人の責任が軽くなり、その分給料が低くなりやすい特徴があります。に焦点を当てることが一般的です。
一方、営業職は、基本的には個別の営業マンごとにノルマが設定されており、それを達成することが個人の責任とされることが一般的です。営業職は、新規契約獲得や既存の顧客からの追加売上を追求し、個別の目標達成に向けて試行錯誤をすることが求められます。ストレスが多そうで一見いいことがないようにも思えますが、その分販売よりもベースの給料が高いことが多く、シーソーの関係になっています。
③ 購買意欲の高さ
販売職は、通常、既に購買意欲の高いお客様に対して商品を提供する役割を果たしています。例えば、ショッピングモール内のアパレル店舗だった場合、顧客は洋服を買おう!もしくは少なくともいい服はないかな???と言ったように多少なりとも商品を購入しようという意志を持ってお店を訪れています。(全員が全員そうではないですが、一定の割合でそういう人が必ず含まれるという意味だと思ってください。)
営業職は、逆に元々は買う気がない、もしくはワンチャン買うかも?くらいの意欲が低いお客様に対して、商品やサービスの価値を説明し、説得力のある提案を行うケースが大半です。特に新規営業はこれが主な業務になります。ルート営業についても同様に追加の注文をもらうためには、買う気があまりないところからの潜在的なニーズを掘り起こす必要は少なからずあると考えておいた方が無難です。
販売から営業へのキャリアチェンジには多くのメリットがある
以下では、販売職から営業職に転身することで得られる利点を掘り下げて説明します。
販売職スキルセットがそのまま活かせる
販売職で培ったスキルは営業でもそのまま通用するものが多いです。例えば、良い第一印象を得るテク、商品説明力、お客様の細かな変化に気がつく力などです。このような能力はすぐに身につくものではなく、大きな武器としてすぐに役に立つと思います。
また、販売職経験者には営業経験者にはない最大の武器があります。それは打席に立った回数です。営業職をやっていて、1日に5回以上の商談はどう頑張っても基本的には行うことはできません。1日に3回程度の商談が平均的なペースであることがほとんどです。
一方で販売職をやっていると1日に来店される方は数十人、多いと100人を越すこともあったと思います。これはスキルをトライアンドエラーで試した経験が圧倒的に多い!と言っても過言ではないのです。この実体験に基づいたスキルは、客観的には超レアな能力です。自信を持ってアピールしていきましょう!
働き方が改善されやすい
販売職は、通常、週末や祝日の出勤が必要であることが多く、シフト勤務制度が採用されることが一般的です。これにより、生活リズムが安定せず、休暇や家族との時間を確保するのが難しいと感じる人が多いです。また、販売職は長時間の勤務や体力的な負担も課題となることがあります。これらの理由から、結婚などでライフステージが変わった際のキャリアがイメージできないという理由から、30歳前後で転職される方が多いのも特徴です。
それに対し、営業職(特に法人営業)は土日休みで、勤務時間も通常9:00-18:00など固定されることが多いです。さらに、近年ではリモートワークやフレックスタイム制度を導入する企業も増加しており、営業職に転職することで「働き方が改善した」「身体的な負担が減った」という声が実際に多く聞かれます。昨今では育児を優先させる事に理解を示す企業も増加してきており、一定のキャリアがある人に限っては工夫をしながらパパママ業と営業職を両立されているビジネスパーソンも多いです。
ただし、業界によっては土日出勤が必要な場合や、残業時間がかなり異なることに注意が必要です。この辺の情報は転職エージェントは相当持っているので自分の希望を詳細に伝えて相談をすることをお勧めします。
年収が上がりやすい
販売職と営業職との年収には、大きな差が存在します。
2022年12月に人材大手企業のdodaが調査発表したデータによれば、営業系の平均年収は約439万円、販売/サービス系の平均年収は約325万円と、約114万円もの開きがありました。このように営業職への転職は年収の増加が期待できますし、活躍次第での昇給の幅も全く違います。
例えばアパレルの店長職の年収は400〜450万あたりになるケースが多く、それ以上はエリアマネージャーになるなど相当狭き門です。一方で営業職はリーダーで同等かそれ以上、課長で600万円を超えることは普通にある金額間になってきます。しかもインセンティブを抜いた金額で、です。
ビジネススキルが向上し、キャリアの選択肢が広がる
営業職に転職することで、新たなビジネススキルを習得する機会が増えます。具体的にはヒアリング力、パワポ作成、交渉力、調整力、問題解決力などです。これらのスキルは将来のキャリアにおいて非常に役立ち、ビジネスのさまざまな局面で応用できます。
一般的に営業は全ての仕事のファーストステップと言われています。この根拠は上記で述べたような具体的なスキルを試して、伸ばす機会が多いからということが挙げられます。そしてこれらのスキルは、例えば人事職、マーケティング職、企画職で活躍する上でのベーススキルとして必要不可欠な能力です。文系の職種で年収が500万円を超えるような求人の90%以上で、営業の経験が必須経験として求められるのはこのためです。
嘘だと思ったら、いくつかの求人票をぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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