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「他人の不幸は蜜の味」な人材紹介

シャーデンフロイデという言葉を知っていますか?シャーデンフロイデとは、ドイツ語で「他人の不幸を喜ぶ」ことを指します。悲しいことに、他人の転職を支援し一緒に喜ぶはずの人材紹介においても、他人の不幸を喜んでしまう場面が存在します。転職エージェントに幻想を抱いている方にとっては、とても刺激的でブラックな内容になっていますので、心して読んでいただけると嬉しいです。

候補者が第一志望の会社に落ちてしまった時


転職エージェントをする目的は、売上を上げることです。売上を上げるためには、候補者に自社が契約している企業を紹介しその選考に進んでもらうことがまずは初めに必要な作業となります。ただ、どうしてもタイミングがずれてしまい自分が紹介しようと思っていた企業の選考にすでに進んでいたり、そもそも契約がないため紹介できなかったりすることは往々にしてあります。

そんな時に、自分が紹介していない企業に対し候補者は良い印象を抱いていて、「内定が出たらそちらに行きたい」と言っているとします。言葉では、「応援しています!」と転職エージェントは言いますが、心の内では黒い感情を抱いていて落ちることを望んでいるのです。そして実際に、その企業の選考に落ちたり、面接や面談で印象が変わって志望度が低くなった、内定が出てもオファー額が希望に達しなかったなどの報告があると途端に手のひらを返して候補者の味方になるのです。

うまくいきそうだった他メンバーの紹介がうまくいかなかった時


対候補者だけではなく、一緒に働いているメンバーに対しても負の感情を抱くことがあります。人材紹介はビジネスモデルが単純なため、他人の営業成績もすぐに可視化でき、比較することができます。評価やインセンティブの額も基本的には売上と連動しているため、売上を上げることが善とされやすいです。そのため、売上が上がっている人は声が大きくなり、逆に芳しくない人はメンタルを病んでいく傾向があります。そんな中、なかなか売上が上がっていなかったり、競争心が強い人は自分と他人を比べ始めます。

チームプレーを掲げる人材紹介会社が多いですが、実態としては評価の仕組み上、個人事業主化することが多く自分の売上を第一に考える転職エージェントがほとんどです。そのような環境の中では、うまくいっているメンバーに対して嫉妬が生まれたり、自分は不利な状況にいると他責したりする場面が散見されるようになります。そして他メンバーを邪魔するまではいかなくとも、失敗するように願ってしまう様になるのです。

株式会社AGENT SUCCESSとは:人材紹介事業の立ち上げ及びコンサルティングを行う人材会社です。業界の経験を活かし、本質的で社会貢献性のある人材紹介を実現するためのお手伝いをさせていただきます。また、業界の負を解消し、企業・候補者・人材紹介それぞれにメリットのあるサステナブルな紹介方法を採用しておりますので、ご興味ある企業様および人材紹介会社様はお気軽にお声がけしてください。


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