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年末の三浦大根

三浦大根をご存知だろうか。文字の通り三浦半島産の大根なのだが、とてつもなく太い、デカい。

店でクソデカ大根を見かけるたびに、これは絶対に家族に買っていってあげよう……と思っていた。味も気になる。一人だと絶対に食べきれないため、田舎へ帰省するときに買っていった。

店から駅がまでそこそこ離れていたのでタクシーを使ったが、これが大正解だった。メッチャ重いよ!腕が折れる。

親戚にバラ撒くお菓子も買っていかなければ、と思い大根を持ちながら和菓子屋に入ったら、お店のおばちゃんに「これは葉っぱが美味しいのよお。絶対捨てちゃだめだからね。捨てるならおばちゃんがへし折って葉っぱだけいただくわ!」と言われて笑った。裏稼業が怪盗かもしれない。

電車に数時間揺られてなんとか到着したが、本当に大変だった。グリーン車は広々と使えるからよかったが、普通車では邪魔にならないよう大根を縦に抱えて座った。顔に葉がバサバサと当たる。

長すぎる

写真でよく分かる大根のデカさ。若干の苦労を重ねてやっと実家の最寄駅に到着。デカい大根を背負っている姿は目立ちすぎる…。

大根バズーカ

3キロ程度のものが多いらしいが、私が買ったのは4キロあった(母が大根を持ちながら体重計に乗っていた)。そりゃ腕が折れそうなほど重いワケ。
家族に見せると、あまりの太さとデカさにみな大興奮し、大根とツーショットを撮りまくっていた。大人気だ…嫉妬…。
写真のアングルに悩んでいると、重いから早く撮ってくれと妹に怒られた。

解体された大根は親戚にもお裾分けされた。叔母作のなますは柚子と柿の果肉を合わせた上品な味付けになり、母にはおでんを作ってもらった。葉は油揚げと一緒に炒め、麺つゆで味付けしたふりかけになった。

あつあつおでん

食べてみたら、普通の大根とは違う…!と思った。どう違うのかはよく分からないが、なんかウメー!って感じだった(雑)。長時間煮込んでも煮崩れせず、柔らかい。甘く、溶けるような食感だ。長く煮込めたので味がしっかり染みてとても美味しい。まさに年末のごちそうだった。

家族の喜ぶ顔が嬉しかったので、こっちに住んでる間は毎年買って帰りたいね。

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