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ぶんぶく茶釜に化けたひな人形

わたしにはずっと疑問がありました。

「なぜうちにはひな人形がないのだろうか」と。

なんとなーくの疑問だったので
なんとなーく聞こうともしなかったんですけど、今日はこどもの日。
うち、皐月人形はあるんですよね。

なぜひな人形はないのか?

まぁね、どうせ
そんな余裕はなかったから
お雛さまないんだろうなー
なんて適当に思っていたのだけど
はて。なぜだろうか。


実際、あんまり女の子らしいものに
興味のなかったわたしは
友達の家にある、さまざまな雛人形に
特にあこがれもなく(失礼)
過ごしてきたわけですが

うちにはお雛さまないよ?

と言うたびに、

あ、、、聞いちゃってごめん、、、

みたいな空気を必ず出されるので、


(え、ないのってダメなの?!
本人は特に憧れもなく、
健やかな成長を祈られてた実感も
ありますが?!)

なんてひそかに、もやりとしてたんですよね。

そして、今日、なんとなーく
なぜうちにはひな人形ないのかと
母にたずねると、

あー、だってね、
「これで孫に雛人形買いなさいよ」
ってもらったお金で
お父さんが茶釜買っちゃったんだもん。

だ、そうで。

長年の疑問が晴れてすっきりした気持ちと、
趣味の人である父にあきれる気持ちと、
通り越して感心する気持ちと。
(欲しい茶釜だったんでしょう)
(ひな人形なんかいらんと思ったんでしょう)
(だから弟には現物が直接贈られたんでしょう)


そして、
あの茶釜にストーリーがある事を知って、
思わず愛着がわいている自分がいる、
大事にしよっかな、なんて。

そんな2021年のこどもの日でした。

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