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美術館の英語の音声ガイドを楽しむ。

オススメはナショナル・ギャラリー・シンガポール

今日は雨の日曜日なのでちょっと違う話題。National Gallery Singapore 。

https://www.nationalgallery.sg

シンガポールの国立の美術館。元は市庁舎と裁判所だった歴史的建造物で美しい佇まい。中に入ると随所に工夫を凝らされていて素晴らしいリノベーションに感心する。展示もサービスもボランティアも仕組みが良く考えられてるなと感じるし、子ども向けのワークショップも充実している。カジュアルなカフェだけでなく、見晴らしの良いルーフトップバー、高級なローカルフードのレストランまで揃っていて、それが目的で訪れる人もいる。あの場所は誰でもきっと気にいると思う。実際、シンガポールに行って半日以上自由な時間があったらここで過ごす事が多い(半日程度なら出発まで空港で過ごす)。

音声ガイドはダウンロード

美術館の音声ガイドでよくあるのはトランシーバーのような機械とイヤホンを借りるスタイル。しかし、National Gallery Singapore はアプリをダウンロードして自分のイヤホンで聴ける点が素晴らしい。自分のイヤホンなので耳にフィットするし、重くないから首が凝らない。手にはスマホだけと身軽だ。何より一度アプリをダウンロードしたら家に帰って何度でもコンテンツを楽しむことができる。コンテンツの表示はチャプター(ステップ)はいくつあり、ツアーなら全部で何分か、まで明らか。

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今日はギャラリーに行った気分が味わえるBuilding history highlights にした。

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左のヘッドホンマークが音声。聞きやすい声と抑揚。右の本のマークのトランスクリプトの文字も十分見やすい。仮にわからない単語が出てきても気になればスマホで調べられる(ギャラリー内はもちろんWiFi完備)。

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ちょっとしたリスニングとリーディングの練習にもなる。海外ニュースやドラマとはまた違った角度から英語に触れるのも飽きなくて良い。

音声ガイドには絵を眺めるだけではない発見がある。

そして、シンガポールの歴史を見てきたこの素晴らしい建築物のヒストリーや展示の東南アジアの作品の解説を通じて、それまで理解していた東南アジアの近代史が段違いにリアルに感じられる。シンガポールの鮮度感ある市場に日本兵がいる風景、マレーシアの錫採掘場、インドネシアの最初の選挙で投票に並ぶ人々。人々の営みが題材となった作品からは教科書では感じられない過去が圧倒的な強さで迫ってくる。

こんな魅力的なコンテンツを自宅にいて好きな部分をつまみ食いするように見聞きできるのが嬉しい。また次回訪問するのが楽しみになる。

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雨の日をたのしく

これからの働き方にについて考えて、良いと思うことは組織の中で実践していきたいと思っています。より多くの人が幸せを分かち合える社会を目指して。