組織文化が自然発生するための条件
先日「ほめるスキル」についての配信をしました。
ほめることをがチームメンバーのモチベーションに繋がって、内発的動機づけになるんだよって話をするために、リスナーにほめられる体験をしてもらいます。(ほめ方については配信を見てね!)
コメントでほめられたい内容を書いてもらい、部長と私がほめる…つもりでしたが、ほめるのが苦手と言っていた部長が想像以上にほめ上手。次々とほめられたい内容をコメントしてもらえるようになりました。
ここでポイントなのが、もし部長が形だけほめるようなことをしていたら…悪ノリするコメントが来るか、コメントが来なくなるかだったと思います。
さらにこの”ほめる”がコメント欄に伝播していくことになります。
私も部長もリスナーに「誰かをほめてみよう」とは言っていません。
たぶん、部長にほめられた・ほめられているところを見たリスナーが、ほめられるって気持ちいいと思って、誰かをほめてみようってなったのかなと思います。
ほめることを強要していない
コメント欄でリスナー同士がコミュニケーションを取ってもいい
この2つの条件があったからこそ、伝播していったのかと思います。
リスナー同士、全員が顔見知りでもいつもコミュニケーションを取っているのでもないけど、「あげこん」の文化に溶け込んでコメントをしてもらえることに、とても感動しました。
人事の仕事の中で「組織文化の醸成」があります。
会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー:経営理念的なもの)から棚卸しして、どういう組織文化だとミッションを達成するために必要な人材が集まってくれるのかを考えます。
文化は意図して作れるものではないと私は感じています。文化を強制しようとすると、最初はうまくできているように見えても、どこかで歪みができると思います(歴史もそうですよね)。
”その状態”が自然だと感じられる人たちが集まり、自然と行動できているのが文化であって、醸成するためにはその行動を誰かが取り、いいと思える人たちが自発的に真似をしていくことなのだと、私は今回の配信で体感することができました。