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2023年5月22日〜2023年5月28日の学び

プロローグ

2023年5月22日から2023年5月28日の週の間に、2本も映画を観た。

自分は、あまり映画を見るという習慣がなく、映像作品を見られる配信サービスでも、90%以上テレビアニメといった偏った嗜好の自分が、週に2本も、しかも映画館へ足を運んで見にいくことは正直始めてのことだ。確か最後に映画館で見た映画は、親友と見に行った『TOP GUN MAVERICK』だった気がする。
そんな自分が今回観に行った映画で感じたことや気づきを学びとして昇華するために、今回のnoteを作ってみた。


【※注意】

このnoteにはネタバレや個人の見解を多分に含んでいます。そういったものが苦手な方は、ここで即ブラウザバックしてください(警告しましたからね!)。



1本目 『THE FIRST SLAM DUNK』

1本目は『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。言うまでもなくめちゃ人気作品で、まだ結構なお客さんが見に来ている様子であった。その中にはもう何度も見ているためなのか、作中の感動シーン手前ですでに泣きかけているといったお客さんもいた。

今作の感想をコンパクトにまとめると、【動と静の歯切れ良い切り替えによって、のめり込みが生み出されている】である。特に印象強かったのは、バスケの試合中の「音」であった。自分自身バスケの体験は学校の体育ぐらいで超初心者だけど、あのバスケットシューズの〈キュッキュッ〉とした音や三井さんの3Pシュートでボールがゴールのネットに入る?嵌まる?音に心地よさと心踊る感覚を感じた。

自分は、『SLAM DUNK』の大枠を『中田敦彦のYouTube大学』さんの動画で学んだ程度で、内容をほとんど履修していない状況で映画に挑んだけど、その動画のおかげでかなり入り込めた。

今作の中心人物である宮城さんのバックグラウンドを深く掘っている描写を、丁寧かつ熱意のある形で観ることができたので、彼の葛藤の大雑把な色合いを綺麗に色分けできるようになった(解像度が上がった)。個人的には彼の葛藤を「自分の自信への向き合い方」と解釈した。そういった解釈とともにかなり大変な家族環境な中で過ごしてきたことを知ったから、彼により一層感情移入してしまった。

作品を通して、声優さんの凄さというものを全身で体感できたのは良かった。普段はスマホやタブレットを使い、音声をイヤホン越しで耳にすることが多いから、映画館で味わう体験だけでも非常に価値があった。今作品は事前に告知されている情報が少ない中で、声優さんに関することが非常に議論を呼ぶ形になっていたのは知っていた。聴き慣れた声が変わることに対する抵抗を強く感じてしまうことは自分自身も多くの作品を鑑賞していく中で感じた経験があるのでわかる。その新しい試みの中で様々な試行錯誤を経て、このような素晴らしい体験を味わわせていただけでも製作に携わった方々に多大なる感謝を述べておく。


2本目 『岸辺露伴 ルーブルへ行く』

2本目は『岸辺露伴 ルーブルへ行く』を観た。公開初日の一発目の時間から見にいくなんて、と自分でも思いたくなるほどワクワクしていた。そしてその高揚感をさらにぶち上げてくれるような作品だった。

今作の感想をコンパクトにまとめると、【恍惚】である。ずっとこの言葉が今も頭の中を回っている。特に印象強かったのは、〈最も黒い「黒」というのは光を吸収する「色」であり、目には映らないモノである〉ということが前面に押し出された表現や演出方法だった。

あと、奈々瀬の役を演じられている木村文乃さんのなんとも言えない妖艶さ、不気味さにハマってしまった。それは、パンフレットにも記載されていた彼女の「謎の女」感に心惹かれてしまっているとも言える。

今回、原作を履修していない状況でこの映画を鑑賞するに至ったが、内容の大枠を掴めていない不安感で少しモヤモヤしたぐらいで、初見勢でも全然問題ないように思われた。鑑賞後に、衝動で今作品の原作とノベライズ版、さらには映画のパンフレットやVisual Bookを購入した。あまりの余韻で今は原作とノベライズ版の両方を堪能している。そこで、今回の映画は原作とは大きな流れは変わっていないが、新たなキャラクターの登場や主要キャラクターの丁寧な深掘りといった要素のおかげで、より重量感・重厚感のある作品になっていると感じられた。

今作品に登場した風景や建物についてもパンフレット等で取り上げられており、色々と掘り下げられていたのも、映画という形以外でもこの作品の味わいを感じられるから面白かった。杜王町がモチーフになっている岸辺露伴の祖母邸やルーヴル美術館の中の忘れ去られた倉庫などが、どこで撮られていて、なぜそこで撮られたのかまで分かったため、より一層作品に入り込めた感覚になった。


最後の雑談

今回の鑑賞では色々と自分のミスがあって大変だった。チケットは間違って持ってくるし、途中の大事なシーンでお手洗いに行きたくなるし、と後から悔やんでしまうことがあったのでここで消化しておく。
あと、久しぶりの投稿になってしまった点は、個人的に反省材料でもある。
ただ、今月は新たなnoteのネタになる出来事がたくさんあるので、今月中にもう少し投稿できるように進めていきます。

追記(以前書いた投稿予定の考察について)

以前投稿した際にまとめると記した「仮想空間における寺社仏閣の役割の考察」についてなのですが、現在『[1]リアリティ+(上)-バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦-』『[2]リアリティ+(下)-バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦-』という今回のテーマにとって興味深い文献を読んでいるため、まとめるのが遅れてしまっています。その分、これらの文献の大まかなまとめと同時にこの考察を進めてまとめていけるようにします。

その投稿を近日中に完成させることを目標として動かしていきます。



[1] 著者:David J. Chalmers 訳者:高橋則明 発行所:NHK出版 2023年3月25日 第1刷発行ISBN:978-4-14-081936-4

[2] 著者:David J. Chalmers 訳者:高橋則明 発行所:NHK出版 2023年3月25日 第1刷発行ISBN:978-4-14-081936-4

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