見出し画像

女神浪漫紀行 3

女神浪漫紀行3 出雲屋敷の姫巫女

狭井神社から大雑把に見て少し北側に山の神遺跡がある。特に表示がないため、目指して行かなければ行き着く事は難しい。目印として辰五郎大明神をミワは目指した。辰五郎大明神へと真っすぐに進む少し手前、きよめの滝が右側に位置し、ここを左の山道を進んだ。しばらく歩くとすぐに二本の木の柱にしめ縄が鳥居のように渡されている。いわゆるここからが結界なのだろう。ミワは少し身を屈め、その鳥居を潜った。

その中には、さらに結界を張っているかのようにしめ縄で囲まれた石碑のような磐座が祀られている。この地から、坩(つぼ)、匏(ひさご)、堅杵(きね)、堅臼(うす)、案(あん)、柄杓(ひしゃく)の土製模造品が出土されている。これらの品々は酒造りに関わるものと考えられている。

山の神遺跡出土品

ここから先は

1,942字 / 3画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?