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独学大全

途中までしか読んでないが、この手の本は最初のほうに優れた内容を持ってきているだろうからいいのだ。


仕事術なり勉強術というのは、読むよりも自分で考えるのがいちばんだと思う。あとはDaiGoさんの動画を観るだけでおつりがくるのではないか。「ああ、これいいね」と思う工夫はどこかにあって、それを自分なりにアレンジしてあとは愚直に実践あるのみである。


ところがこの『独学大全』、単なるノウハウライフハック本ではなく、教養本でもあった。面白い。読ませる。



以下、メモに残っていたことをざっと述べる。ヒットしたものとしなくてやめたもの、やらなかったものがある。それも述べていく。


ポモドーロテクニック
1ポモドーロ = 25分 という単位でタイマーをセットして勉強。5分休憩。これを4回繰り返したら30分休憩して頭を切り替える。

集中と休憩は大事。25分という時間設定が最も適切なのかどうかは判らないが、30分単位で予定を立てられるのは良いかも。

ただ、2時間もまとまった時間を取って勉強することが稀になった。仕事ならする。タイマーは仕掛けていないが、私の場合、作業30分ごとに腕立て伏せをしている。あと、30分座って仕事をしたら、次は立って仕事をしている。


限界の半分の回数をするエクササイズ
・タイマーを例えば1時間毎にセットする
・タイマーが鳴ったら、腕立て伏せなどを、一度にできる回数の限界の半分の回数を一気に行う
・これを何回も繰り返す

頭を使う作業でも良い。例えば英単語を覚えるなど。

これは筋トレで大ヒットした。今も続けている。


中級の壁
語学でもなんでも、中級くらいになると難しくなる壁が現れ、これを超えるのが大変だ、ということ。
まずは続けること。
初心者効果で最初はビギナーズラックがある。学ぶことを変えるとこれが得られる。そればかりを得ているおかげで、いつまでもひとつのものについては進歩しない。

これはメソッドではないが、耳に痛い話である。高校ぐらいから勉強をやりなおしたほうがいいかもしれない。


逆説プランニング
・少し無理めの目標を立てる
・その目標に進むまでの最小単位(の行動)を書く(例「腕立て伏せの構えをする」)
・その(行動の)最後に「しない」をつける(例「腕立て伏せの構えをしない」)
・この目標に失敗する
・失敗し続けたら目標を、例えば「腕立て伏せを一回しない」などに変える

逆説志向は臨床でよく用いている。だが自分ではなんかやらなかった。それでも今改めてメモを見ると、あえて「しない」っていうのは面白そうで魅力的ではある。


習慣レバレッジ
食事などいつもやることの前にやりたいことをやる。最初は1分位から。慣れてきたら5分10分と伸ばしていく。

これは自然とやっていることである。私の場合、腕立て伏せ(娘に無理やり引っ張って持ち上げられた後、床に叩きつけられる。この時間ほど娘が嬉々としているときはない)、絵本(という名のマンガ)の読み聞かせ、語学の勉強(娘に「アプリをやれ」と言われてそれに従う)、運動(娘に高い高いをする。かなりアクロバティックなものを要求され、マジで息切れする)までが寝る前の一セットである。


セルフモニタリング。記録を淡々とつける。

こういうのは人にやらせてばかりだ。自分では続かない。


パブリックポスティング
・成果を人の目の見えるところに出すだけでやるようになる(コミットメントレター。目標を人に渡す、等)見てもらうだけで良い。
・やらずにグダグダになるようならば賞罰もつける。
・成果物や時間に応じてポイントを割り当てる。
・目標達成日を決める
・必要ならその点数にあわせてご褒美を用意する
・できなかったら×をつける

課題1 毎日会う人にコミットメントレターを渡す
課題2 SNSに書く。

部屋の片付けをするときに、かつてFaceBookで告知したことがあったな。今はそんなこともめんどくさい。ヒットせず。


私淑
・亡くなっていたりで会えない人を師匠と仰ぐ
・その人のことをできる限り調べる
・師匠ならばどうするかと考える

(反対語は親炙。月を差し指を認むの愚を犯さぬこと)

これは仕事でやっていることだ。あえて業種を変えてやっている。マツコ・デラックスさんと松岡修造さんと高田純次さんをそろえておけば、大抵はいずれかの発想で乗り切れる。


会読
・主催者は読む本を決める
・事前に本を読んでおく
・まとめを作っておいたりする
・1人でもできる。
・要約をインターネットにあげる。要約は文章で。

課題1 すでにある読書会に参加する
課題2  自分で開催する。少し自分には背伸びした本で。

読書会はいいよね。学習理論の勉強会、最近出ていないなー。自分でも何か開催したいなー。


さて、学ぶ方法から何を学ぶかの話に飛ぶ。

何を学べば良いか見つけよう。
名画を観察するのは医学生、数学をする学生、FBI捜査官に役に立つ。
独学も同じ。「巨人の肩の上に立つ」 まずは図書館から。

・何を学ぶか書き出す。悩みも全て。自分で決める。


カルテ・クセジュ
 私たちは何を知っているだろうか。これをカルテにする。
1. 取り組もうとしていること・知っていることを全部書き出す
2. 少しでも知っていることにマルをつける
3. マルをつけた部分を調べる。短時間で。
4. 書いた項目のつながりを線で結ぶ(さっきつけたマルは関係なく)
5. 3、4を繰り返す
6. 最も重要なものを二重マルにする
7. それが学ぶテーマである。学んでカルテを発展させる。
川喜田二郎の言葉(KJ法の人だ!)。探検とは、探索すべきものが未定。
内部探検と外部探検がある。
内部探検 = 内省と思い出し
内省 もやもやすることがある。何かが気になるということに気づく。
思い出し = 気になることを記憶に照らし合わせること
外部探検 = 間接情報探検と直接情報探検
間接情報探検とは予備調査のことを含む
直接情報探検 = 実際の探検 ここではハプニングも役に立つ


とまあ、何やら楽しそうである。学生の頃にこの本を読んだなら早速何か新しいものを探したかもしれない。でも、しなかったかもしれない。


私は、わざわざ独学の新しいテーマを見つける必要はないことに気づいた。独学するテーマを持たなかったことはないからである。常に、それも複数、学ぶことがあった。

今は語学と数学くらいで充分である。大昔に見つけた学びのテーマを、そのまま学び続けているのだ。


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