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四色問題

地図上の国を色分けするには、四色で足りる。まだ証明されていないが。

そう本に書いてあったのを読んだのは小学生の頃のことであった。不思議に思って、ずっと覚えていた。ただその頃は、「証明する」ということについてよく知らなかった。やがて中学生になり、数学の世界では証明が必要だと知った。


実は私が四色問題を知った何年も前に、この問題は証明されていた。私はまだそのことを知らずにいたから、証明に挑んだ。魅力的な「未解決問題」であった。


問題解決するには道具が必要だ。四色問題を解くために、グラフ理論を学ぶことになる。その過程で必然的に、四色問題がすでに解かれていたことを知った。


少年の夢のひとつが消える。このときの私の動揺は、人類が北極点到達したというニュースを聞いたアムンゼン少年のごときであったかもしれぬ。彼の場合、はまだ南極点が残っていた。私には、、


リーマン予想か。手強すぎる。

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