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Agave Manな旦那との暮らし#2 ー我が家の真の主人は植物かもしれないー

Agaveが生活の一部

Agaveが好きすぎて、もはや自分=Agaveになってしまった旦那と暮らす嫁です。我が家の生活の中心にはAgaveがあります。

我が家のガレージを温室に改造する前は、冬場はリビングの床にAgaveを並べて、陽があたる日はベランダや玄関外に出し、風通しを良くして育成していました。天気や気温に合わせて出したり出さなかったり。置き場所を移動させたり。

なかなかの手間です。ただ、私は気が向いたら手伝うくらいなので、「頑張るなぁ〜」くらいにしか思っていませんでした。しかし、この夏の大雨の日、初めて私は地獄をみることになるのです。

植物のために冷房がつけられない

その年の夏、京都は今までにない酷暑でした。連日真夏日が続き、溶けて無くなってしまうような暑い日が続いたのです。そしてとある大雨の日、非情にも旦那は言いました。

Agaveに冷風をあてるのはよくないから、極力冷房はつけずに扇風機でしのぐ

そうです。我が家のリビングのエアコンは、Agaveの定位置(唯一この部屋で陽があたるポジション)に向かって風が吹き出すのです。いやいや、ここは私の家だ!私は主張しました。けれども、Agave Manな旦那は

人間は冷房がなくとも死にはしないけど、Agaveは冷風をあて続けると調子をくずす。Agaveを見殺しにするのか。

すごく悲しそうな顔で言いました。そりゃあ、自分で世話をしてないけど、毎日何となく眺めて、うちの子呼ばわりするくらいの愛着はある。でも・・・でも・・、と思いながら、この夏は極力冷房を控えて過ごしました。人間が死にそうな時と、私が耐えられなくなった時に隠れてコソッと冷房をつけるくらいで。。。心のなかで「仕事と私どっちが大事なの!!」ていう女子みたいに、「Agaveと私どっちが大切やねん!」という思いが渦巻いていましたが、旦那はAgave=自分なAgave Manなので、この思いは彼には届きませんでした。

大量のAgaveが元気に冬を越すために

さて、何度かの夏と冬を越え、Agaveはどんどん増えていきます。Agaveにとって致命的なのが寒さ。そして、うちのリビングでは日照が少なすぎ、外に出すには寒すぎる冬がやってきました。

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陽があたる時間だけAgaveを移動させる旦那

そこで、旦那はガレージ温室化計画に着手したのです。せっかくの新築の家に穴を開けないことだけ約束し、彼はホームセンターで資材を揃え、自前で温室を作りました。

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思ったより本格的なの温室製作にビビりながら、自分の仕事も忙しい私は、たまに備品のビニールを剥いたり、高いところの作業をする時にインシュロックを手渡したり程度の小学生でもできる手伝いをしていました。

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温室が出来上がった当初の様子

結局私は何も手伝わないまま温室は出来上がり、今も進化を続けています。そして、リビングには引っ越し当時からいるケンチャヤシとテーブルヤシだけになり、暖房も冷房もかけ放題。人間もAgaveもWIN-WINな家になりました。

ただ、やっぱり何事にも優先されるのはこれから先もAgave。もはや、この家の真の主人はAgaveだと思うのです。



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