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2022年12月28日の近況報告 共感ディストピア社会。共感できない人は殺していいし、共感できない物は壊したり禁止してもいい

 SNSの登場前はそれまでは「数多くある感情の1つ」だった「共感」がSNSで「想像を絶するほどのブースト」がかかって「感情の王」になってしまった結果、
 タイトルにもあるように「共感できない人は殺していいし、共感できない物は壊したり禁止してもいい共感ディストピア社会」っていうのが現実に起こりうる土壌ができてしまいました。


 よくある例がいじめで「みんな違ってみんないい。でもあいつは共感できないキモいブタから別」って子供たちは平然した顔で言いますよ。
 それが当たり前だ。それこそ「1+1が2になる」くらいの当然だと言える表情で、ですよ。恐るべきことに。


 子供だけじゃない。大人だって「侮辱賞状」を相手に送ることだってやる。それも「共感できない奴は殺していい」っていう意思表示だ。
 だから市井(しせい)の人である我々大人が自覚をもって粛々と大人をやるしかないですよ。何せ子供は大人の真似を「大人はもちろんの事、子供たち本人ですらビックリするほど忠実に」する生き物ですから。


 世の中には「理解できるし尊重も出来るけど共感だけはできない」っていう存在や、逆に「理解できないし尊重も出来ないけど共感だけはできる」っていうケースはいくらでもあるわけなんですが、
 その営みが「共感できない」のたった一言で全部吹っ飛ばされるのは恐ろしい事態だ。とさえ言えます。


 俺だってハイグレ洗脳調教の良さなんて「理解と尊重はある程度は出来るものの一切共感できない」けど、だからと言って「ハイグレは潰せ」なんてとてもじゃないけど言えませんよ。
 うろ覚えだけど以前誰かが「SNSで共感がブーストされ、共感が最優先されるようになった『からこそ』対立と分断が起きてしまった」って言ってましたが、そのものスバリですよ。


「共感できるものは良い物」という意識が植えつけられると「共感できない物は悪い物」っていう『反転』が『途方もなく簡単に』出来るようになるんですよ。
 それこそ「コインの表と裏」の関係で、既に産まれた時からSNSがあった世代ではそうなってる人、かなりいるんじゃないでしょうか?
(統計取ったわけじゃないですが……「当てずっぽう」でいてくれ)


 SNSにとって「共感」って「いいねの数」という実にわかりやすい指標で計れるので「共感できない物は悪い物」っていうのとセットになると、
 SF作家でも思いつかなかったとんでもない「共感ディストピア社会」がもう来てるかもしれません。


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