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「傘のさし方がわからない」読んだ

岸田奈美さんの「傘のさし方がわからない」よんだよー

経緯

今週のハードコア星占いで「レビューしろ・予約しろ」と出て、
「一体何を予約してレビューすれば……??」
と困惑してたんですが、

忘れてた間にこの本を予約してたのでした。

せっかくなのでレビューもします。レビューというか…感想…??
こういうのは思いついた時にやる方がいいし、言ってるうちにもう次のハードコア星占いが出ちゃうからね。一週間って早いね…

忙しい人向け三行

・帯にある通り「ゲラゲラ笑えて、ときにしんみり」。すいすい読める
・一冊目面白かった!自分に合ってた!って人は買おう
・紙の本は今回も弟さんのノンブルあり。今回電子書籍限定の書きおろしがあるそうなので、紙にするか電子にするかはお好みでどうぞ

タイトル

タイトルのわくわく感がめっちゃ増した。
いや一冊目の「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」も本文でエモくタイトル回収されるいいタイトルなんだけど、もし著者の文章を知らない世界線のわたしが本屋さんに行って「家族だから~」と「傘の~」が並んでいたら、まず今回の方を手に取ってみる。と思う。

「この本の中には、どんな世界が広がっているんだろう?」と想像させるというか、個人的に読書欲をそそるタイトルでした。ていうか、こういうタイトルの歌ありそうじゃない?好き~

装丁

弟さんがノンブルの数字を書いた話が好きなのと、個人的に本の方が布教活動しやすいので、一冊目に続き単行本(紙の方の本)を購入しました。
装丁は一冊目とだいたい同じです。つまり、

・いい感じの手描き表紙・手書き背表紙・カバー下
・スピン(栞紐)付きなので、しおりがなくても大丈夫な安心設計
・弟さんの手書き数字をデザインしたノンブル

がある。ちなみに今回のスピンは鮮やかな青。

本文

まず、このシリーズは著者がnoteに投稿した文章のまとめ本です。
出版にあたって書きおろしなど多少入るようですが、本の内容の9割はWebで無料で読めます。
(10/17追記:すみませんこれ間違ってました!9割は言いすぎでした。実際には、noteではマガジン購読者限定公開になっている記事が3割弱入っています)(それでも結構な分量が無料で読めるのすごいな)

なので、著者のnoteの記事をふたつみっつほど読んでみて「おもしろ!」「好き!」「合っとる~!」と思った上で「これ手元にほしい」と思ったら買いです。基本無料だからね。

これだけじゃなんなので内容についてもう少し。
わたしが勝手に「令和のおもしれー女」と呼んで推している著者・岸田奈美さんが、日々あったことや感じたことを綴ったエッセイです。エッセイで合ってる??わかんない……エッセイかなっておもう……
日常の中で起きる事件が中々ものすごいんですが、面白い文章ですいすい読んでしまう。アホほど笑う。しんみりもする。

車椅子生活のお母様とダウン症の弟さんがいらっしゃることがよく紹介される方なんだけど、「障碍者の家族について書いた本」というわけではありません。そういう部分もあるけど、それはこの本の魅力の一部です。
というか、ただただご本人がめちゃくちゃ面白いんだよな……たぶんというか確実に着眼点とアウトプット力がすごいんだと思う。この人の感性で世界を見てみたら、普段とは違うものが色々見えそうだ。

でもそんな著者も24時間365日明るく愉快なわけではなく(それはそう)、働き方がうまくいかなかったり人間関係で失敗したりメンタルがボコボコになったりしている。何度もしんどい目に遭ったり傷ついてきた中で筆者が考えたことや気付いたことがまた読んでいて「すごいなあ」と感心するんだけど、「すごいなあ、それに比べて自分は」と自分を呪ってしまわなくて済む明るい気持ちで読み終わることができる。

とりあえず一回だけ読んでこれ書いてるのでまたじっくり読むつもりだけど、今のところ名探偵コナンの光彦くんの話が一番好きです。
み…光彦~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!
あとあれ、今回表紙イラストにお父様がいませんが本文にはちゃんと登場する話もあるので、お父様のファンも安心してください。

とはいえ、著者の考えや文体が合わない人もいると思います。
なので、まずは著者のnoteの記事をふたつみっつほど読んでみて「おもしろ!」「好き!」「合っとる~!」と思った上で「これ手元にほしい」と思ったら買いましょう。本ってやっぱりいいなあ。

まとめ

いいからまず岸田奈美さんのnoteを読んでくれ。おもしれーから。わたしの脳内の跡部景吾さんも「面白い奴だな」って言ってるから。

「傘のさし方がわからない」を書店で買うとサイン本ガチャが引ける?とかいう話も聞きますが、買った本を送り出すとサイン本になって帰ってくるキャンペーンも実施中だそうです(こっちは既刊新刊関係なし)。

新刊推してんのか著者を推してんのかわからなくなってしまった……
推しと推しの新刊をよろしくお願いします。

追記(10/18)

いいなと思ったインタビュー記事があったので、自分用に貼っておきます。


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