GUCCIのローファーを試着した結果、髪を染めることになった
歩ける靴がない。
数年前、神戸屋さんで足を測ってもらった。
私の足は22.5センチ。
しかしスクエア型で指が短いため、靴は23.5センチのものを選ばなければならない。
そして、23.5センチの靴ではワイズAAがぴったりとのことだった。
このとき23.5AAのヒールパンプスを試着させてもらって、衝撃を受けた。
今まで私は「歩いて」いなかったのだ。
私の足は常に、脱げそうな靴を握りしめることに使われていたらしい。
裸足よりも楽に歩ける靴がこの世に存在するなんて、と感動した。
そして、ぴったり合ったサイズの靴を買って、めでたしめでたし。
とはならなかった。
私の身体、信じられないくらい浮腫むのだ。
いつもピッタリの靴を履いていれば、浮腫まなくなるはずなんだけれど。
座り仕事が多いので、常に浮腫まない状態をキープするのは不可能。
(一度履いて過ごしてみたこともあったが、靴が爆散しかけた。)
何度かの失敗を経て、ぴったりサイズの靴を履くことは諦めた。
紐をきつく結んだスニーカーや、ゆるゆるのパカパカのフラットシューズでやり過ごす。
でも、なんせ女帝というコンセプトにスニーカーが合わない!
フラットシューズはデザインは良いけれど、緩すぎて引きずって穴があく。(もう4足目。)
そこそこ歩ける素敵な靴を履きたくて、GUCCIのビットローファーを試しに行った。
とても履き心地が良くて、朝と夕方それぞれで試したけれど、問題なく歩けそうだった。
既製品でも、多少の柔らかさと細身さのあるデザインであれば、大丈夫そう。
ついでにいくつかバッグも試してみた。
着用写真を撮らせてもらって、その日は帰宅。
そして、GUCCIで撮った着用写真の見ていたときに気づいてしまった。
髪がすべての足を引っ張っていることに。
素敵なローファーに素敵なバッグを持った私の姿が、信じられないくらい冴えない。
私は髪の量が多いけれど、広がりやすい髪質なので、基本的に梳かないようお願いしていた。
このボリューム感といったら。
次の瞬間には美容室を予約して、週末には散髪を終えていた。
初めて行く美容室だったけれど、美容師さんの雰囲気がよくて、髪型も軽やかにしてもらえて気分が良かった。
そして、髪色も少し明るくしたほうがいいと強く勧められた。
白髪も気になってきていたし、そろそろ年貢の納め時か…と、人生初めてのヘアカラーをした。
田舎っぽさが減った気がして満足。
髪色選択が実績解除されて、またひとつ生きる楽しみが増えました。
黄みが気になるから、次回は紫を入れてもらいたいなあ。
そして靴探しのほうは結局、黒×金の組み合わせにあまりときめかず、GUCCIは一旦見送り。
別日に出会ったOdette e Odileのローファーを買った。
シンプルでラインも綺麗でハンサム。とっても満足。
毎日履きたいから、二足目を買いたい。
靴が見つかり、髪も整って、ひとつレベルアップした気分。
今回は購入には至らなかったけれど、GUCCIの靴とバッグが幸せを運んできてくれた。
いつかご縁があったらいいね。
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