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飲食店の新しい選択肢「ゴーストレストラン」

※この内容は動画配信もしています。
https://youtu.be/XXZzml7E104

どうも、あがぽにです。

クーポン付きのチラシがもらえないんです。

最寄り駅でインド人と思われる方が、
クーポン付きのチラシを配っています。

最寄り駅から、徒歩37歩、
くらいのところにカレー屋さんがあるので、恐らくそこの従業員の方。

どっしりと構え、いろんな人にクーポンを配っていますが、
日本語があまり得意ではないのか、



無言です。



無言ではありますが、非常に意欲的に配っています。

日本人と圧倒的に違う点として、
一度、目を合わせた人は、高性能なロックオン凝視が発動。

他人と見つめ合って気まずくなってしまうとか、

そんなもじもじ要素は一切ありません。

「凝視」という単語を辞書で調べた時、
サンプルとして彼の目元の写真が出ていれば、
その意味を的確に把握できるくらいの凝視の使い手であり、
目力がパないです。

一度見たら、2週間くらい脳裏に焼き付く、そのインド人と思われる方、



私にはチラシを配ってくれない。



最近胃腸が弱くなったこともあり、
カレーはほぼ食べないので、チラシが欲しいわけではないんです。

毎回ロックオン凝視され、チラシを配られ続けても困るので、
決して欲しいわけではないんです。





ただ、もらえないと、少し寂しい。





なぜ、もらえないのか。

当然、彼が嫌がるようなことをしてしまったことはありません。

しかし、そう思っているのは私だけで、、、

もしかたら気付かないまま、
何かマナー違反のようなことをしてしまったのかも。

「ヨガ」をきちんと「ヨウガ」と発音できていないことに
怒っているのでしょうか。

世界遺産の「タージ・マハル」が、インドのどのあたりにあるのか、
俄か知識であることがバレてしまったのでしょうか。

なぞは深まるばかり・・・。

なお、帽子好きで、必ず帽子をかぶって出かける私ですが、





帽子をかぶっていない日は、チラシをもらえました。





この話いるっ!?





ちょっとオープニングが長くなってしまいましたが、
皆さんゴーストレストランってご存じでしょうか。

幽霊とか亡霊、そういったものをモチーフにしたレストランではなく、
店内で食事をする場所が存在しない、

ということを表現した方のゴーストで、

その意味合いをもつレストランのことです。

いわゆる料理を提供するためのキッチンのみを起点として、
営業している店舗。

簡単にイメージしてもらう例としては、
宅配ピザ屋のような感じ。

店内での食事は提供せずに、宅配しかやっていないというビジネスモデル。

ウーバーイーツなんかで店舗を検索している時に、

「あれ?こんなお店この辺にあったっけ?」って思ったら、

そこは、ひょっとすると、宅配専門のゴーストレストランかもしれません。

そして今、このゴーストレストラン形式で運営する店舗が
増えてきているんです。


なぜか。


一つには、ウーバーイーツが普及したこと、

そして、コロナの影響。


今、このゴーストレストランが飲食業界の新しい選択肢として、
注目を集めています。

しかも最近では、単に宅配専門とするだけではなく、
この業態の特性を最大限活かすアイディアが生まれていました。

「なるほど、その発想があったか!」

という気づきの参考になるビジネスモデルだったので、
今日はその話をしていこうと思います。

だたその前に、コロナが飲食業界に与えた影響について、
少し振り返ってみます。

一般社団法人日本フードサービス協会が発表した、
「外食産業 市場動向調査 2020年7月度 結果報告」

によると、

東京・大阪等でのコロナ感染の再拡大、
それと主に西日本を中心とした長雨などが客足に影響し、
多くの業態で依然として厳しい状況が続いていることが報告されています。

ファーストフードやファミリーレストランは、
少し回復の兆しがあるようですが、

ディナーレストランは、引き続き厳しい状況が続いており、

居酒屋業態に至っては前年の半分、
店舗によってはそれ以下となってしまっているようで、
壊滅的な状況が続いてしまっています。

数ある飲食店の中でも、居酒屋業態が厳しいのは、なぜか。



それは、やはりターゲット層が会社に勤めるサラリーマンだったから。

そして、そのサラリーマンは、
リモートワーク、在宅勤務へとシフトしてしまい、
ターゲット自体がいなくなってしまったから。

という点が挙げられます。

コロナ以前は、会社でなくてもできる業務なのに


「出社」


という呪縛に憑りつかれ、誰もが会社まで移動していたわけです。

結果、帰りに飲食店に立ち寄ることはもちろん、
接待や社内行事等、利用機会は非常に多い状況でしたが、
それがコロナ後に殆どなくなるという事態に。

現状、出社している企業においても、
感染予防のため、時短勤務や
極力飲み会等はしないように制限をしているところも結構あります。
※因みに私、あがぽにが勤めている会社も制限されています。

また、法人の影響だけでなく、プライベートの利用においても、
クラスター感染のリスクを考慮し、
多人数の宴会といったものは、
殆ど無くなってしまっている状況も拍車をかけています。

そのため、現状は、住宅地付近の店舗の方が、
家族や親しい友人等で利用されることから、まだ救いがあり、

逆にオフィス外や繁華街に構えた店舗程、集客が上手くできず、
家賃と人件費のコストがののしかかり、
厳しい状況に陥ってしまっているようです。

これだけ、飲食業界を追い詰めたコロナ。

まさに現代人の生活スタイルを一変させたわけですが、
追いつめられるとそこには新たな知恵やアイディアが出るもの。

そうして光を浴びたのが、この



ゴーストレストラン。



ゴーストレストラン自体は、コロナ以前からあった業態ではあるのですが、
コロナ後の飲食店経営にとっては、まさにドンピシャのビジネスモデル。

要は、キッチンだけあればいいので、
コストを大幅にカットできるわけです。

フロアの従業員や、客席、お客様用のトイレ等が不要なのはもちろん、
立地に関しても一等地に構える必要はなくなります。


それだけではありません。


この業態の特性を最大限活かせる運用、

それが、



一つのキッチンで、複数のブランド店舗化。



要は、キッチン一つのままで、

唐揚げ専門店、とんかつ専門店、焼き魚専門店、
もつ煮専門店、海鮮丼専門店、

のように、複数ブランド店の経営が可能なわけです。

これをやると、当たり前ですがウーバーイーツ上では、
それぞれのお店として出店、集客が可能になります。

実店舗であれば、1店舗につき、数百万から数千万、

&

完成までに多大な時間を要しますが、

このやり方であれば、その殆どのコストをごっそりカット。

キッチン一つで、体制、運用をしっかり組むだけで実現できてしまう。


うーん、レボリューション。


居酒屋を1店舗、そのまま経営していたら様々なメニューを
単に提供するだけになりますが、

このゴーストレストランという新しいビジネスモデルに当てはめるだけで、
その構造はガラッと変わる。

人によっては「専門店詐欺」といった見解を持つ人もいるようですが、

美味しく食べれるならいいじゃん!

と、現状のコロナ背景も踏まえつつ、
私としては気にせず応援しております。

withコロナの世界に対応するため、
こうしたアイディアが出てくるのは素晴らしい。

飲食業界に限らずですが、同じ努力をするにしても、
仕組みをきちんと組むことによって、
その努力の見返りや利益率を何倍にも大きくできるので、

ビジネスモデル

非常に重要な要素だなと、あらためて感じることができました。

それでは、まとめです。

・飲食業界では、ゴーストレストランという新しい形が誕生している
・この業態を活かして、一つのキッチンで複数店舗を経営する等の
 新しいビジネスモデルが考えられた
・ビジネスモデルをきちんと組むことで、
 努力の見返りや利益率を何倍にも大きくできる

といった話でした。

私の家の最寄り駅のカレー屋さんはそれなりに賑わっており、
今日も彼はチラシを配っていました。

日本人にはない目力でインパクトあるチラシ配り。

これもまた、ビジネスモデル。


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