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麻雀の実況解説でよく出る用語を覚えよう(後編)

シリーズ三部作もラストになりました。
最後は局の終盤〜点数申告で出てくる用語になります。
点数周りの用語はエアプには少し難しいと思いますので丁寧に進めますね。

ポッドキャスト版はこちらです↓

では局の中盤〜終盤(捨て牌が3段目なったぐらい)に出てくる用語から行きましょう!!

○おっと!リーチしたが純カラだ〜!
アガれる牌が純粋に空っぽ=略して純カラです。
全て捨て牌に見えていればリーチはかけませんので、誰かの手牌の中などのトータル数を実況解説者が数えて我々に教えてくれます。いわゆる神視点ですね。
あくまで山に無い=ツモアガリの可能性が0を純カラと言い、相手からのロンアガリは十分可能性があります。

○ビタ止めしました!すごい事が起こりました!!
相手の当たり牌をビタっと止める状況は見た事あると思いますが、実況用語で言うビタ止めとは、自分も(高得点を)テンパイしていてアガる手前なのに相手の当たり牌をツモりテンパイを崩してオリた状況を言います。
役満テンパイからビタ止めして手を崩した場面は特に人気があります。
私が役満テンパイしたらどれだけ危険牌をつかもうが全部押します。だってアガりたいからーー!!からのロンで点数を減らします笑

○ハイテイずらし
マウント取れる用語が来ました!
ハイテイとはその局が終わる最後の牌なのはご存知かと思います。役の名前でもあります。
ハイテイの考え方は、
麻雀は捨てられる牌の数でハイテイが決まるのでは無く、ツモられた枚数でハイテイが決まります。←意外と説明されていない超重要情報(大げさ)
ネット麻雀の場合真ん中か隅に残り枚数のカウンターがあります。一瞬で分かりづらいですがツモられた瞬間にカウンターは動きます。なのでチーやポンは相手の捨て牌から拾う行為ですので、このカウンターが減りません

カンの場合はリンシャンと言う通常の山とは別の(ワン牌と呼ばれる)山から1枚ツモります。なのでカウンターは減ります。カンが入るとアナログ麻雀では山に1枚残ってるのに流局したぞ??な〜ぜ??と言う場面を見ることもあると思います。エアプ的にまとめると、
麻雀はとにかく残り14枚になったらそこで終了(流局)と覚えて大丈夫です。なのでカンが入ると山に牌が残ってるのに流局するんですね。はい、ハイテイずらしの話に戻りましょう。
このチーポンカンを使って最後にツモる人を変える戦術をハイテイずらしと言います。
ハイテイと言う役もありますし、リーチ者がハイテイになる場合に少しでもアガる可能性を少なくしたい発想は想像できると思います。
実際のMリーグでこんな場面がありました。左右の選手から2軒リーチに挟まれ更にハイテイは右選手です。ここでハイテイの1つ前にカンをしてリンシャン牌をツモりました。と言うことはその牌がハイテイに変わり流局にさせた衝撃的な局がありました。

この流れで鳴いた場合に出てくる用語も紹介します。

○喰い流れた!喰いとった!!
喰う=鳴く=チーポンカンの事です。
鳴かなければ順番通りツモれたはずの牌が、鳴いたことで順番が変わり誰かが損をしたor得をした時に使います。これも全員の手牌が見えている実況解説の神目線用語ですね。

○なんとかケイテン取れましたね〜
形式テンパイの略でまずは役が無いテンパイと覚えても良いのですが、鳴いていない場合はツモと言う役(俗に言ううっかりツモ)でアガる可能性があるので、ケイテンは終盤に強引に(鳴くなどして)テンパイにした状況でほとんど使われます。点数にも関わりがあり、

麻雀にはノーテン罰符(流局時ノーテン者はテンパイ者に点数を支払う)があるのでケイテンを狙う場面と、親がテンパイして流局すると親が連チャンするルールも多いのでケイテンは地味に大事です。

○さぁオーラスです!!
対局の最後の局だと覚えて大丈夫です。(主に南4局のこと)
麻雀は東風ルール(東4局で終わり)もあるのでオーラスを伝えないと視聴者が勘違いする場合があるので教えてくれています。
またオーラスは順位を決定づける大事な場面なので色んな用語が出てきます。↓↓

○出アガリオッケーや直撃条件などなど
オーラスでは順位を上げるための条件を必ず解説します。麻雀は順位を上げるゲームなのでこれは必須なんですね。
出アガリは誰からロンしても順位が上がる事
直撃は特定の相手からのロンアガリでないと順位が上がらない事
ツモの場合の条件も必ずセットで出てきます。


ここからはアガった場合の点数申告で使われる用語です。点数用語は実況解説というより麻雀全体用語になりますがせっかくなのでお付き合い下さい。

○2000、4000のアガリです!
ンンンン????なぜ2つの点数を言うのだ????なのですが、
子がツモアガリした場合は点数を二つ言います!考え方は子に2人からは2000点ずつ、親は4000点支払いよろしくぅぅ!になります。なので合計すると、2000×2人+4000=8000点の収支になります。

○4000オールのアガリです!
ムムムム????オールってなんだですが、
親がツモアガリした場合は子が同じ点数を支払うのでオールでまとめます。
4000×3人=12000点の収支になります。

○2000、4000は2100、4100のアガリです!!
はいはいはいはい????なぜ言い直した??何が正解?と混乱しますが、前編で出て来た1本場=プラス300点の説明がここで活かされます。
上記で出た子のツモアガリの応用ですが、1本場の300点は他3人均等に100点ずつ支払うので言い直すのです。親も含め均等なので少し注意です。
いやいやいや分かってるなら答えだけ申告しろよ!と思ってしまいますが、
麻雀は全員で点数申告が正しいかを目視で確認します。なのでまずは役の点数を申告して「合ってるよね?」と確認する必要があるのです。

1本場だと親のツモアガリは、「4000オールは4100オール」と言い換えます。

ロンアガリは1人が支払うので例えば「8000は8300」と300点を1人が支払います。
2本場以降も本場×300点と覚えてください。

○テンパネ(符上がり)と頭ハネの違い
似たような用語なので混同しがちですが意味は全然違います。
頭ハネはダブルロンのルールが無い場合の同時ロンは、牌を捨てた相手から数えて反時計回り(ツモ順)の近い人「1人だけのアガり」と言うルールです。大会によってルールが違うので、ダブロン無しと言われれば基本頭ハネですので気になる方は大会ごとにルールを確認しましょう。

テンパネ(符上がり)は点数関連のことで、まずはよく分からないけど本来より点数が上がったんだなと思って大丈夫です。
ネット麻雀だとアガリ画面で役が出て、○符○翻○点と言う表記が出ます。翻は役の数え方の単位なので簡単です。問題は符なんですね。
麻雀の符は2、4、8、16、32符とあり色々足し算して合計を出します。
ですが点数計算の際には20、30、40符など「1の位は切り上げ」します。符が高いほど点数が上がります。この切り上げと言うのが大事で、例えば本来28符(30符)だったが何かしらでアガった時に32符になれば切り上げて40符になり点数が上がる事があります。これをテンパネと言います。
すっっっごくややこしいのですが、麻雀はほとんどが20〜40符になります。なので実況解説者によってテンパネを言うか言わないかはマチマチで、テンパネしたから順位が変わる場面や50符以上のちょっと珍しいテンパネの時だけ実況したりなどありますので、先ほど太字にしましたよく分からないけど本来より点数が上がったんだなでやっぱり大丈夫です笑

以上で3部作となった長い解説はおしまいです。
全て目を通してくださった方も必要なところだけ抜粋された方も、ポッドキャストにもお付き合い頂いた方皆様ありがとうございました。

分からない用語は正直ググればいくらでも出てきますが、
私なりに「なぜ実況解説者があえてその状況を伝えたのか?テンションが上がっているのか?」など実況者になったつもりでキーワードを選ばさせて貰いました。(エアプ実況者ですね笑)

皆様が今後動画や番組を見た際により一層熱が入り、好きな実況者や解説者が増えていくことを切に願っています。

それではまた次の話題でお会い致しましょう!
さよなら〜〜!

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