見出し画像

緑色は夏には難しい。空間に取り入れるオススメの緑色

読んでいただいてありがとうございます。
空間プロデューサーの猪井です。
現在、夏仕様の模様替えのヒントを発信しています。
今日は色のお話。


●緑色は夏には難しい


緑と聞くと、自然、森林、植物、安らぎ、癒し…
そんなイメージがあるのでインテリアに取り入れたくなるのも
わかります。

ですが
意外と難しい色でもあるのです。
自然の、生きている植物は空間になじます。
でも作られた緑は難しい。

話は少しそれますが、色には色相・明度・彩度というものがあります。

色相 … 色味のこと
明度 … 明るさのこと
彩度 … 鮮やかさのこと

緑色で見てみましょう。
色相 … 黄色が少し混ざった若草色や黄緑のような緑~
     青が混ざった青緑までの段階

イメージ①
イメージ②

明度 … 明度が高い白っぽい薄い緑~
     明度が低い黒っぽい暗い緑

イメージ③
イメージ④

彩度 … 彩度が高い鮮やかな緑~
     彩度が低いくすんだ緑

緑と一言で言っても恐ろしいほどの種類があるのです。
ちょっと画像イメージ①~④ではわかりにくいのですが、
なんとなくわかってもらえました?

この中で、私が夏に難しいと思うのは黄色に近い緑です。
この色には、新緑や、春のイメージがありませんか?
夏には暑く感じませんか?

夏には、イメージ③④あたりが良いと思います。

でもこれが秋冬はどうでしょう?
葉が落ちる季節に緑、そしてちょっと寂しいような。

緑は葉っぱや水の中などのイメージが強く
季節を感じてしまう色だと思っています。
なので夏に限らず難しい。

出来れば大きい面積の壁紙や寝具のカバ―では避けて欲しいくらいに。
家具が合わせにくい事もあります。
コンセプトを持ってトータルで合わせると活きてくるのですが
全体感を意識せず、行き当たりばったりで揃える傾向の方には
オススメしません。

私が、この①~④の中でしいて大きい面積に選ぶとしたら、
イメージ②右下あたりのくすんだ灰色じりの緑
(アイスグリーン・アクアグリーン、ミントグリーン)かな。

小物で夏に合わせるなら、
色はイメージ画像③④、彩度は極力落し
ガラス、透明のモノ、石、シルバー、水などと組み合わせると
涼やかです。
そして、風を連想させるモノ。うちわや扇子、蚊取り線香、お香、のれん、レースのカーテンなどに取り入れるのもいいです。
お皿に深い緑色を持ってくると、鮮やかな夏野菜が入ったサラダやスタミナ料理、焼き魚、玉子焼き、トマトとチーズのカプレーゼ、そうめんなど相性がいいですよ。

難易度高めの緑ですが、部分使いから始めて
インテリア楽しんでくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?