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回復期リハビリテーション病棟で働く看護師さんって何するの?②回リハ看護師の憂鬱と喜び

 看護師さんってハードなお仕事で憂鬱なことってたくさんあると思います。働く場所によって多少違うと思うので、私なりに回リハでの憂鬱、そしてちょっとだけある喜びをお伝えします。

Ⅰ.回リハ看護師の憂鬱

 1.患者、医者、家族の間で板挟み

 私の働いていた回リハでは高齢の方が多く、退院後は自宅では生活が難しく、これを機会に施設へ入所といった患者さんも多くいました。そこでは板挟みの苦難がありました。

病状は安定しているため、入院の必要性を理解しない患者さんが「なんで先生退院させてくれないの」と訴える。医師は高齢者は理解力が低下しているからと話を真に受けないことが多い。看護師が患者に攻撃、治療の拒否をされて困る。
家族と患者さんが仲が悪い。退院後の話が全く進まず、看護師が間に入り伝書鳩的な役割を担う。

このようなことが多くありましたね。他医療従事者も協力はしてくれましたが、病気やリハビリ、生活のことを看護師が総合的に理解してるケースが多く、対応せざるを得ない状況でした。

 退院調整のためにはどんな科でも必要になることです。しかし、回リハはなんらかの問題があり急性期からそのまま元の生活の場に退院できない患者さんが入院するとことなので退院支援に関しては介入する問題が多いです。


 2.地雷家族が多い気がする。

 私の勘違いだったら申し訳ないのですが、回リハは地雷家族が多いと感じています。その理由としては以下のようなケースがあるからだと考えられます。

急性期でリハビリしても良くならないと言われても家族が受け入れられず回復期に入院する。
患者か家族が精神的な問題を抱えていたり、家族関係が悪かったりして退院支援が進まない。入院が遷延化するので急性期から回復期にきた。

 上記のようなケースの方はとても関わりが難しいです。かつ、リハビリが終了しても他の問題から期限いっぱいまで入院することが多く、対応するスタッフはずっと先のゴールに疲弊してしまいす。長ければ半年入院できますからね。なんなら行き先が決まらなかったらそれ以上います。

 私は理不尽な患者家族に向き合うこと、それに対し周りの協力が得られなかったことが嫌で病院をやめました。

Ⅱ.回リハのこんなところは良かった。

新卒でリハビリスタッフが多く入職するので和気あいあいとした明るい職場で友達ができやすかった。
新卒で急性期を経て、子供ができて落ち着いて働きたいというママさん看護師が多いので比較的優しい雰囲気の人が多かった。

思い当たるところはこれくらいです。それ以外は職場によるかと思います。


 回リハではなくても看護師さんなら感じる憂鬱もあったかもしれませんが、患者さんの人生の大きな選択に関わる場面も多いので患者さん、そしてその家族と関わりを深く持たなければいけないのは確かだと思います。そんなところに私は憂鬱は感じてしまいました。私自身コミュニケーションにおいて感情的になってしまうこともあり、クレーム家族対応は苦手なので今後はそういったことが少ない働き方を選択したいと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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