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タオルはやっぱり吸水性。毎日使うからこその機能を。


タオルはやっぱり吸水性です。


ギフトや引き出物などで頂くことが多いため、何かとそれですませられてしまうタオル。

毎日使うマストアイテムにも関わらず、こだわりがある方はそう多くはないのではないでしょうか。

そして、使っていても替え時がわからずクタクタになるまで使い続けてしまう。

何となく生地が傷んだり、拭き取る能力が落ちてしまったり。

それでようやく替えようとなることが多いような気がします。


そんなタオルですが、最大の目的であり、なくてはならない機能といえば、やはり吸水性。

そもそもタオルは水分を拭き取るものです。

替え時がわからないのは、裏を返せば吸水性さえあればずっと使い続けるのではないでしょうか。

そして。

タオルにとってマストでもある吸水性は、実はタオルによって全然違うのはご存知でしょうか。

タオルといっても、ご存知のとおり高級なタオルから100均のタオルまで金額も幅広くあります。

もちろん用途によって変わってきますが、吸水力に関しては、極端にいえば金額と比例します。

高級で品質のいいタオルはしっかりとしたタフなものから、肌触りのいいふんわりとしたものまで、生地感の違いはあれど吸水性や速乾性など、タオルに欠かせない要素が詰まっています。

では、品質のいいタオルはなぜ吸水性が高いのでしょうか。

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吸水性のあるいいタオル①:撚糸と無撚糸



タオルの糸の種類には、「撚糸(ねんし)」と「無撚糸(むねんし)」の2種類があります。


撚糸は、糸を撚っている、つまりねじったりひねったりしています。

通常のタオルはいわゆる撚糸タオルが多く、糸の強度を出すために、ある程度の撚りをかけて耐久性や質感をコントロールしています。


そのため、強度がしっかりして長持ちしやすいタオルになります。



反対に無撚糸とは、綿を撚(よ)らずに糸にしたものをいいます。

「撚る」とはねじる、ひねると同じような意味です。

撚りがほとんどない糸なので、本来の糸そのままの状態ということです。

お湯に溶ける特殊な繊維を綿糸の撚り方向と逆に巻きつけ、製品に織り上げたあとで糸の撚りをほぐす工程を行っています。


無撚糸は糸を撚らないことから、「ふんわりとした肌触り」や「繊維本来の柔らかい手触り」、「ボリューム感が出る」という特徴があります。

何も加工をしない綿のようなものなので立体感がうまれ、ふわふわな状態になります。


その立体感により

「吸水性が高い」

という特徴もうまれます。


糸を撚ら図にできる立体感で、糸と糸の間に隙間が多く空気をたくさん含んでくれます。

そのため素早く水分を吸い取ってくれるので、吸水性が抜群です。

一般的な他のタオルと比べると、その差は一目瞭然です。


そして、空気を含むことから

・速乾性があり乾きやすい

・乾いている状態では保温性がある

という特徴もあります。


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吸水性のあるいいタオル②:超長綿


超長綿とは、読んで字のごとくすごく長い繊維の綿のことです。

世界で生産されている綿のなかでもトップクラスの繊維長で、『綿のカシミヤ』と呼ばれている高級綿です。

生産量もわずかで、綿花の全生産量のうちたった5%しか生産できない希少価値の高い綿です。

超長綿と呼ばれる綿は、繊維の長さ35mm以上(通常の綿は20~25mm)の長い綿をさします。
長さによって名称が変わり、それぞれに分類されます。
短繊維綿 … ~21mm
中繊維綿 … 21mm~28mm
長繊維綿 … 28mm~

超長綿は長繊維綿に分類されますが、そのなかでもとりわけ繊維の長い綿のことをさします。

綿花の繊維は、長さが長いほど細くなっていきます。

細くなるにつれ手触りも良く、糸にすると反射率が高くなるため、上質な繊維になります。

繊維が長くなると、糸をつぐむ際はつなぎ目が少なくなるので、強度がうまれ強い糸にもなります。


それに伴い、耐久性だけでなく

高い吸水性や吸湿性

があるのです。



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しっかりと洗うことが吸水性を持続させるコツ


そんな吸水性のあるタオル。

品質がいいとはいえ、ずっと吸水性が高いままなのか、という不安もあるかと思います。

結論からいうと、

持続はするが日々の管理次第

といえます。

・洗濯は水量を多めにして洗う
・柔軟剤を使用しない
・干すときは全体を大きく振る

これらをしっかりとやっておけば、長い間吸水性は持続されます。


せっかくなら、吸水性のあるいいタオルを長く使う。

そんなライフスタイルもいいのではないでしょうか。



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